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バックナンバー 螢光板
587号/2008. 10月号

 二代続けて総理大臣が政権を投げ出してしまった。内乱の続く国ならばともかく、先進国でこのような希有の経験をできた日本国民は幸せである。安倍氏はサミット後に某国首脳から「日本の首相は次々に代わる。まさかあなたもすぐに辞めるのではないでしょうね」と言われたのに、その「まさか」にしてしまった。福田氏は辞任表明後であったが、事故米の対処を記者に尋ねられ「あなただったらどうする?どうしたらいいと思う?」と逆切れしていた。続いて、その責任を問われ「そんなことまで総理が?総理も大変だねえ」と人を食ったような返事。ずいぶんのんきなものである。辞任は宜成るかな。

 ▲ブッシュ米国大統領は長引くイラク問題などの批判に耐えながらも任期8年を全うしつつある。米国大統領に辞任の制度がないかといえばそうでもない。ニクソン大統領はウォーターゲート事件により任期途中で辞任している。日本と同じ議会制民主主義のイギリスではサッチャー氏が11年、ブレア氏が10年宰相を務めた。かたや日本の戦後の総理大臣は福田氏まで29人、その平均在任期間は約2年2か月。こんなに頻繁に首相や閣僚が代わるようでは諸外国から信頼してもらえまい。

 ▲さて、近々に行われるであろう総選挙で日本は変わりうるのか。諸外国から信頼される政権になれるのか。医療界にとって、そして日本国民にとって次の政権を誰に託したらよいのか。試験の山掛けと考えれば気楽だがそうもいかない。今後も日本人は貴重な経験をできる幸せな国民でいられるのだろうか。



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