Home > 同窓新聞 > バックナンバー > 螢光板(591号/2009. 3月号)

バックナンバー 螢光板
591号/2009. 3月号

 世の中には、不公平だと感じることがあまりにも多い。しかし見方を少し変えてみれば、納得が行く場合がある。

 イタリアの経済学者であるパレートが唱えた80対20の法則がこれにあたり、経験則ではあるが経済以外にも、自然現象や社会現象等に当て嵌められることが多い。コッチによると80対20の法則とは、投入、原因、努力の僅かな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという。これらの間にはどうにもできない不均衡があり、その不均衡の割合はおおよそ80対20だという。例えば、投入の20%が産出の80%、原因の20%が結果の80%、努力の20%が報酬の80%をもたらす。具体例では、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。彼が示す時間利用法のワーストスリーは、1、他人から頼まれたことをやる、2、いつもやっていることをやる、3、あまり得意でないことをやる。ベストスリーは、1、人生の目的に沿ったことをやる、2、いつもやりたいと思っていることをやる、3、80%の成果を生み出す20%のことをやる。

 人生で誰にでも公平に存在するのは、時間だけかもしれない。



▲ページの上へ