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バックナンバー 螢光板
602号/2010. 4月号
 

 著名人の子孫、親戚という方は意外と身近にいるものだ。ただ、この方々の子孫は、ぜひ勇気を持って名乗り出ていただきたい。100年、200年前の話ではない。はるか100万年以上も前の話。何のことかといえば、最近、相次いで見つかった新種の人類のことだ。今年3月の英科学誌ネイチャーによれば、シベリア南部の洞穴から約4万年前の人類の骨片が発見された。現生人類や絶滅したネアンデルタール人の共通の祖先から約104万年前に枝分かれして、独自に進化した新種の人類であるようだ。さらに4月の米科学誌サイエンスによれば、南アフリカ共和国の洞穴から約200万年前の人類の祖先である猿人の新種の化石が発見された。その骨盤の筋肉の付き方など下半身の特徴から、二足歩行していたと考えられるが、一方では、腕は長く、木登りに向くという猿人の特徴も兼ね備えているというから驚きだ。

 人類の祖先はアフリカを起源とし、約180万年前に原人がユーラシア大陸に進出。47万年前ごろにネアンデルタール人の祖先が現れ、さらに現生人類は5~6万年前に世界中に広がったとされている。これらの発見は人類進化の歴史の多彩さを示す成果であり、我々の起源を探る上で重要な手がかりになるだろう。

 さて毎年4月になると新人が入社してきて、その言動に『旧人類』(先輩方)は驚かされる。しかし旧人類の方々は是非、彼ら『新人類』を優しく見守っていただきたい。なぜなら、今回発見された我々の遠い祖先にしてみれば、現生人類は皆、同じ『超』新人類なのだろうから。



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