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バックナンバー 螢光板
608号/2010. 11月号
 

 11月上旬に、水泳選手の北島康介をNHKテレビで特集していた。彼は、一時引退を表明したが、その後現役復帰し、今も世界の第一線で活躍している。今春の日本選手権では、200M平泳ぎが2分12秒53で4位と振るわなかった。その後、トレーニング拠点である米国に戻って、夏の大会に向けて練習をする姿やコメントが映像で流れた。トレーニングでは、コーチの指導に盲目的に従うのではなく自分のその日の体調や状況に合わせて泳いでいた。「今日はスピードを出さない。泳ぎの形を確認するだけ」と決めたら、「タイムが悪い」というコーチの罵声もどこ吹く風で、自分の信念に従って淡々と泳いでいた。もちろん、苦悩の表情を見せてもいたが・・・。
 泳法についても、「これまでに、いろいろ試してみた」と言っていた。そして、「何が正しいということはないと思う。強いて言うならば、結果が出る泳ぎが正しいのだ」とも語った。これは、興味深かった。そして、1つの目標であったパンパシフィック(8月下旬開催)で、200M平泳ぎに出場し2分08秒36で優勝。今季自己ベストで、今季世界ベストでもあった。
 人生は、何が起こるかわからない。周到に準備しても、うまくいかないことがある反面、諦めることなく全力を尽くして「結果がよかった」ということもある。私は、「そんなこと、できるわけがない」というコメントが嫌いだ。とりあえず、「やってみたらよい。そして、うまくいかないとわかったら、その時点で軌道修正すればよい」と自分に言い聞かせ、友人にもアドバイスすることにしている。



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