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バックナンバー 螢光板
609号/2010. 12月号

 「地上波テレビと全国紙に疑問あり」

 本欄は通常題名のないコラムだが、今回はこのようなタイトルをつけてみたい。

 既存のマスコミに対する不満は、つね日ごろ、そこかしこで語られているし、今に始まったことではない。世間様で話題になること、気になるものだけでも、根もとまで追って確かめてみたいとは思えども、とても能力的にも、物理的にもかなわぬこと。もちろんマスコミのお世話になるわけではあるが、そのマスコミが疫病神だと、もうお迎えが来ようというこの年になって、日々感じるようになったという始末。

 あやつらが、何かもっともらしい見解、事実かどうかはわからぬが、さもありそうではあることを報道する。と、いわゆる「特オチ」をおそれ、視聴率を気にして、新聞、テレビは横並びの報道を始める。これを拡大再生産しているのは、朝から昼間にかけてのいわゆるワイドショーという高視聴率の低俗番組だ。景気低迷で、安くつくるものだから、この数年の質の低下は更に甚だしいのではないか。とはいえ、それで「世論」とやらが出来上がっているのだ。

 同窓諸氏も、ワイドショーの脂ぎった司会者や安芸人たちからたれ流されるいかがわしい健康情報や、ココアがいいだの、赤ワインがいいだのといった愚にも付かぬ話に時間をとられて診察室でイマイマしい思いをされているだろう(もっとも自らこれをやっている医者もいるようではあるが)。

 諺に曰く、一犬形に吠ゆれば、百犬声に吠ゆ、と。世の疾、此れ固より久しいかな(賢難)

 「これ、もとより、久しい」とな、嗚呼。



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