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バックナンバー 螢光板
617号/2011. 10月号

 組織におけるトップの役割と責任を考えてみた。仲間の教員によれば、トップは「判断」をするのではなく、「決断」をすべきだと言う。では「判断」と「決断」の違いを辞書で調べると、「決断」は下された結論に、強い意志の働く場合に使うとある。右か左、良いか悪いか、やるかやらないかは、その人の価値観によるだろう。しかしながら、トップが方針を明確に示さないと信用を失い、その組織は停滞または崩壊する。

 東日本大震災のニュースによると、福島県ではJR常磐線の電車が津波に巻き込まれたが、2人の若い巡査が的確な「判断」をし、およそ1キロ先の新地町役場に避難して、全ての乗客の命を救ったという。これなどは、「判断」より「決断」と言うべきだろう。

 これに対して、外国からは回転ドアと称される日本の首相達は、自ら判断すらできないようだ。また判断しても、後で撤回するなど、何をしたいのか理解に苦しむ。さて日本大学に目を向けると、この秋に新総長が誕生し、医学部においても医学部長が再選されたので、組織トップに期待する声は大きい。

 現在本部は、医学部の財政危機を理由に光が丘病院を廃止し、駿河台に新規に病院を建設しようとしている。しかしながら、医学部の将来像は全く見えず、また、誰が決めるのかも分からないため、医学部の教職員は大きな不安を抱えている。これから日大本部および医学部の新執行部に期待することは、長期ビジョンを明確に示し、強い意志が働く「決断」である。将来の不安を抱えていては、やる気は失せ仕事もはかどらない。



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