Home > 同窓新聞 > バックナンバー > 螢光板(618号/2011. 11月号)

バックナンバー 螢光板
618号/2011. 11月号

 最近、断捨離(だんしゃり)という単語をアチコチで聞く。最初は何のことやらさっぱりわからなかったが、ブラッと入った本屋で立ち読みをしているうちに、片付け・・整理整頓のことだと理解できた。物が片付かない部屋の片付け、調整がつかないスケジュールの片付け、アイコンが散らばるパソコン画面の片付け、なんでも物を捨てることで片付ける方法を断捨離というらしい。断捨離は、まずそこに存在するものを広げて、全体を把握できるようにする。そして、それらを「不要(=捨てる)」、「必要(=とっておく)」、「今は捨てられない(=一時保護)」に分別する。「今は捨てられない」物は、一定期間保存した後、再度分別する・・というものだ。「いつかは使うだろう」というものは「永久に使わない」ことに等しいので惜しげもなく捨てるように・・と本に書いてある。物を捨てれば場所ができるので片付くのは当然だが、これは「いつでも物を買うことができる環境にある」からできることだ。今年の3月11日に東日本大震災があったが、あの直後の食品を含む物資不足の際には、とても物を捨てることなどできなかった。戦時中ほどとは言わないが、物を買うために行列に並び、普段は捨てていたような野菜の切れ端も食卓に乗った。そのような環境では、断捨離をする心境にならない。当時、マンションの管理人が「ゴミが少なくなった」と呟いていたのが印象的だった。それから半年余りが過ぎ、東京の生活はほぼ元に戻った。さて、散らかったまま片付かない我が家の断捨離は、どうしたものだろう?



▲ページの上へ