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バックナンバー 螢光板
621号/2012. 3月号

 グローバル化といった言葉がよく使われている。「国家、地域の枠を超え地球を1つのものとして、環境や戦争、格差などの問題について人類として考える」という良い意味で、自分が子供だったころに使われ始めたようだ。しかし、自分が大学を卒業するころには、金融自由化や巨大企業の世界進出が進み、また、航空輸送や情報通信システムの発展に伴って、経済的、物質的、情報的なグローバル化が加速した。そのため、現在では、「他国(特にアメリカ)のシステムや考え方の流入によって自国のシステムや文化が破壊される」というような負の面も指摘される。米国とは仲が悪そうなイスラム圏においても、一部の国は米国と親密な付き合いをしており、それらの国の都市に行けば、巨大ショッピングモールが点在し、モールには有名ホテルが直結し、フードコートが有り、マクドナルド、KFC、サブウェイ、偽日本食、偽中華料理がならび、入口近くにスターバックスがある、まさに米国式である。ほとんどのタクシー運転手に英語が通じ、各種標識に英語が併記されているので便利ではあるが、イスラム圏にいるのかと不思議な気持ちにもなってしまう。日本では、クリスマスの一般家屋の外壁電飾や大リーグの開幕試合もあるので、最近は米国留学で文化の違いを感じることが減ったのではないかと思う。一方欧州では、フランスの商業都市であっても街並みはいかにもそれらしく、タクシー運転手は英語を話せない人も結構居り、英国では米語ではなく英語が本流で、ロンドンの公園は宮殿であった趣を残す所も多い。



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