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バックナンバー 螢光板
625号/2012. 7月号

 世の中には、想像もつかないような金持ち(億万長者)がいて、信じられないようなお金の使い方をするらしい…ということを最近知った。診療の合間に雑誌を読んでいたら、「億万長者は子供にとってケチなパパ」というタイトルの、ほんの1ページほどの記事が掲載されていた。そのサマリーは、「親が資産家だったら楽して一生暮らせると思ったら大間違い。巨万の富を築いた金持ちは、子供たちに財産をやすやすとは譲り渡さない」というものだ。鉄鋼王として有名なアンドルー・カーネギーは「富を抱えて死ぬのは不名誉な死に方だ」が口癖で、巨額の富を惜しげもなく慈善団体に寄付し続けた。また、「息子に莫大な財産を残せば、息子の才能と活力を殺すことになるのが常である」とも言っていたという。一人娘のマーガレットが相続した遺産は、父の資産の1割にも満たなかったそうだ(遺産の総額からすれば、相当な金額だと思うが…)。フォーブス誌長者番付で2位のビル・ゲイツは、自分と妻の資産610億ドルの半分をゲイツ財団に寄付すると宣言している。3人の子どもが受け取る遺産は、彼の資産規模からすれば「雀の涙」だとゲイツは言っているようだが、それでも子供一人当たり推定1000万ドルらしい。

 このような「自分の子供に多額の資産を残すことはよくない」という発想は、アジアの億万長者にもある。余彭年(香港の不動産投資家)は取材に応じて、「子供たちが有能なら親の財産など要らないし、彼らが無能なら、多額の遺産を相続させるのは金をどぶに捨てるようなものだ」と語っている。



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