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バックナンバー 螢光板
626号/2012. 9月号

 例年通り今年の夏も暑い。東日本大震災による福島第1原発の事故を契機に国民の原子力発電所への危険への意識が高まり、夏の電力需要増加に備え多くの議論がなされる中で、停止していた原子力発電所の運転再開と国民への節電の啓発をもって夏に臨んだ状況だったと言えるであろう。

9月に入りある日のニュースで、この夏の電力需要と供給の関係を検証したところ、原子力発電所を再稼働しなくても余剰電力が存在した旨の報道があった。結果論であるが、稼働した原子力発電所近隣住民の不安を招く必要も無く、原子力発電所をあえて稼働する必要もなかったのである。ただし、国民一人一人の節電への意識も高く、実際に行動した賜物でもあるのかもしれない。

我が家でも例年であれば2台のエアコンを稼働するところを、力の弱い方のエアコン1台と扇風機1台の稼働で十分な涼が得られることが分かった。我が家は今まで過剰に、そして無駄な電力消費をしていたことが分かった。同様な発見をされた方も少なくないであろう。

10~20年以上前は、炎天下の労働や運動で熱射病が起こるという程度の認識だったのが、近年はエアコンが無ければ室内でも熱中症に罹患する危険のある気候になってしまった。同様に筆者の住んでいる首都圏では冬にまともな雪が降らなくなった。宇宙規模の長期的な視点では地球は現在氷河期であるとのことであるが、我々ヒトを含む生物の時間的感覚ではここ10年程度で温暖化が進んでいると考えてしまう。最後になるが、残暑御見舞申し上げます。



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