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バックナンバー 螢光板
629号/2012.12月号

あなたは電子ブック派ですか?それとも、「本は紙」派ですか?

筆者は、本を読む時、前を確かめる癖があるので、基本的には紙派である。読みたい本を積んでおくのも、お気に入りの本を並べておくのも、やはり実物がある方が嬉しい。

しかし、大きくて重い本は、ベッドで夜を徹して読むには、少々辛くなってきた。軽くて文字の拡大ができる電子ブックは、案外高齢者向けなのかもしれないと思う。

辞書に関しては、かなり前から電子辞書に切り替えた。10数冊もの辞書が手のひらサイズに収まっているのは誠に便利である。この電子辞書で、つい最近唖然とする事態に遭遇した。一年目研修医と英語の論文を読んでいた時のことである。

彼らは、紙の英和辞書というものを使った経験が(ほぼ)無く、ひくことが出来ないのだ!昔ながらのコンサイスを手渡した時に、「へ!?」みたいな顔をしていたが、アルファベットの順番を感覚として身につけていないので、一語調べるのにえらく手間取る。

辞書もひけないのか…と暗澹たる気分になったが、彼らは電子辞書しか使わないのだから、何の問題もないのだろう。大切な能力を失ってしまったのではないかと思わなくもないが、使わない能力なら端から無用ということか。

かつて、スーパーには「レジ打ち名人」という名のカリスマ店員がいたが、バーコードリーダーの普及によって絶滅してしまった。同様に、英和辞書を早くひけるなんて、もはや何の意味もないことなのだ。

しかし…本当に、いらない能力なのだろうか?う~ん、これからは時々、紙の辞書を使うかな。



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