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バックナンバー 螢光板
634号/2013.6月号

以前、SG(small group)と称して学生10名前後につき専任教員(多くは教授、助教授)が1名つき、食事会、飲み会が行われていた。現在、類似のものとしてsmall group seminar(SGS)がある。これは「授業」として入学したての1年生に「現在の日本や世界の保健・医療、それらの研究状況、関連する分野の動向を平易な解説や医学の先輩でもある教員と少人数の学生との接触で学ばせ、医学に対する興味・動機・使命感を湧出させる」 ことを教育目標としている。

学生側からみると、話もしたことのない学生同士が適当なグループに括られ、さらに一面識も無い多忙な教員に連絡をとり、お互いの日程を調整して課題を遂行するセミナーである。他の講義や実習より余計な手間がかかり、「チョー・メンドウ」である。担当教員の一人としてSGS前の学生たちは不平不満の塊かも?と多少気懸かりであったが、実際の学生達は、面倒な事前調整や学科とは直接関係ない課題を素直に面白がっていたようである。

入試の面接で医師に必要な能力は?と聞けば、ほぼすべての受験生が反射的に即座に「高いコミュニケーション能力」と答える。しかし、実際には初対面の人と(それもかなり目上の)真剣に「対話」する経験など皆無ではなかったか。そういう意味では、授業内容はともかくSGSを体験する意義はあるのだろう。ただ元医学生としては、教員と学生とが飲み食いしながら学問、社会、趣味など様々な話を自由に語り合えた「SG」を今でも懐かしいと思うのであるが。



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