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641号/2014.3月号

最近の様々な変化の加速に伴い、医学教育でも制度変更が非常に急速と感じられる。それらに関連する業務(カリキュラム変更、特殊な試験の問題作成・実施など)に教員が割く時間も増している。もちろん、それらを受ける医学生も大変である。

最近の学生は、臨床実習に進むにあたり、患者さんに接するに値する適性と能力を有していることを社会に対し証明すべきと強く求められる。その対応の一つとして医学的知識を全国共通に評価するための医療系大学間共用試験Computer Based Testing (CBT)を臨床実習開始前に受験する。 毎年、全国80医学系大学が参加し、運営自体は各大学が主体となって実施している。

昨年、全国医学部長病院長会議から、『CBTの全国一律の推奨最低合格ラインを提示し、合格した医学生に対して証明書を発行するという質保証システムを開始する』 旨の通知があった。試験自体は一日で320問をコンピューターに向かって解答するもので、 目薬を片手に受験する学生もいる。受験者は各自異なった設問セットで試験を受けるようになっており、成績は、難しい数理モデルをもとにしたIRT標準スコアで示され、旧来の試験の手法とはだいぶ異なっている。さらに医学教育のグローバル化に伴い、日本でも全医学部が国際認証を受ける方向での制度改革の流れにある。それに呼応し本学でも、臨床実習充実を主軸としたカリキュラムの大幅変更が予定されている。

学生も教職員も、本質的なことは基より、新たな教育制度や手法自体にも素早く対応することが求められているようである。



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