バックナンバー 螢光板
647号/2014.10月号

スコットランド独立住民投票が、9月18日に不賛成過半数で否決され2016年のイギリスからの独立は見送られることになりました。イギリスの正式名称は、グレートブリテンと北アイルランド連合王国で、イングランドが順にウエールズ、スコットランド、北アイルランドの3王国を実質的に吸収合併して1707年に統一されました。

スコットランドは、イギリス北部に位置し国土面積は約1/3を占めますが、人口は約1/12で530万人ほどです。ゴルフやサッカーの発祥の地で、FIFA(国際サッカー連盟)よりもそれぞれのサッカー連盟の誕生が早いために前述の4地域それぞれがエントリーされる資格があります。有名なスコッチウイスキーの発祥は、イングランドの重税に苦しんだスコットランド人が、みつからないように木樽に入れて隠して保存したところ美味しい古酒になっていたという逸話が伝わっています。

このように圧政と重税に苦しんだスコットランドですが、1975年から産油が始まった埋蔵量はヨーロッパ随一といわれる北海油田の主要海域がスコットランドにあるのに、その税収のほとんどがイギリスに吸い上げられるという経済的不満と人口が少なく意見が反映されないという行政的不平等感が独立住民投票の動機となりました。多くの著名人が賛否両論を繰り広げましたが、最終的にキャメロン首相のスコットランド議会への大きな譲歩で不賛成派が多数となり独立は流れました。いずれにしてもスコットランドは大きな勝利を得ることになったといえます。



▲ページの上へ