バックナンバー 螢光板
658号/2015.11月号

ラグビーのワールドカップが、本年9月18日から英国で開催された。日本は、初戦であたった強豪の南アフリカを僅差で破った。このことが、大きなニュースとなって世界を駆け巡った。多分、多くの人がそうであったように、私は以後の対スコットランド、対サモア、対米国の3戦は、テレビ中継にくぎ付けになってしまった。イッキにラグビーファンが増えたが選手たちは冷静で、「ラグビーの試合をテレビではなく、競技場で見てもらいたい」と異口同音に語り、そのためのファンサービスを惜しまないようだった。彼らが帰国した最初の大会のチケットは、リーグ史上初めて完売したそうだ。

暫くして、中学・高校と6年間ラグビーをやっていた友人の長男が遊びに来た。彼に「ラグビーが人気だね」と言うと、「あんなの一時的なものですよ」と冷めた返事。確かに、一時期すごい人気だった女子サッカーの「なでしこジャパン」が最近は話題にのぼらなくなった。1~2週間前のテレビで特集していたが、なでしこ達は、ファン獲得やリーグ維持の費用を用立てるのが大変そうだった。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、選手育成・強化を目的とした国家予算の投入が行われている。しかしオリンピックに代表される競技大会で世界レベルの好成績を上げるためには、国民全体のスポーツに対する意識改革が必要ではないだろうか。映画を観るようにスポーツ観戦をするのではなく、一人一人がもっと積極的に競技スポーツに関わっていくことがボトムアップにつながるように思うのは私だけだろうか。



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