同窓新聞
第753号(2025年6月号)
2025.07.31
螢光板
今年も5月初旬後に酷暑がやって来ると覚悟していた。しかし肌感覚では、ここ十数年で久し振りに春がある年に感じる。温暖化で、日本では夏と冬しかやって来ないと落胆していたので、正直嬉しい。地球では温暖化が進み、ヒトを含む生物が住めない環境になるのではと危惧している。昨今SDGsが叫ばれているが、精査すると、ヒトにとって良い環境づくりをしつつ、全地球環境も良くするという2つの矛盾した方向性が存在しているように思う。ヒトにとって住み良い環境づくりは、一方で他の生物には生態破壊を孕んでいるように考える。ヒトのエゴが優先され、他の生物は尊重されていないのではないか。環境破壊や乱獲により滅ぼした生物を最先端の科学技術で復活させようとしている動きがあるが、これは良き地球環境の再興に繋がるのであろうか。ヒトによる更なる環境破壊になってはいないか。と疑問を抱いている。宇宙物理学や理論物理学からみた宇宙船地球号の一船員に過ぎないヒトは、きっと我々がペプチドをみているスケールよりもとても小さな存在であり、営みに過ぎないのであろう。この感覚で医学、医療を医師として探求していくと新しい視点が持てるのではないかと考えている。
目次
1面
- 評議員会・定時総会開催 総務担当理事 倉石和明(64回生)
- 我が学生時代 春日部市立医療センター 副院長兼内科主任部長 山岡健治(57回生)
- 蛍光板
2面
- 新キャンパスへの道建築費高騰!~どうなる新学部棟・病院棟建築のスケジュール~ 医学部長 木下浩作(60回生)
- 新同窓会長室から(4) 「1年のあゆみ」 会長 吉澤明孝(58回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 生体構造医学分野 平井宗一
3面
- 学 芸 上部消化管腫瘍のリスク因子と上部消化管内視鏡検査を受ける意義について 内科学系消化器肝臓内科学分野教授 三浦義正(日本大学病院 消化器肝臓内科 科長)
- 6月定例理事会
4面
- 令和7年度 事業計画
5面
- 令和7年度 事業計画
6面
- 今、学生は…(119) 卓球部主将 中崎浩忠(医学部3年生)
- 落語に学ぶ雑学(75)身体編 題目 親子のつんぼ 行為 聴力(聴力検査) 佐藤公望(48回生)
7面
- 同窓会推薦講演
・陥入爪治療の現状と新手法-そがわ式13,000例の経験- そがわ医院院長 十川秀夫(48回生)
・日本の高齢者医療の問題と「在宅医療と救急医療の一つの病院連携」の可能性 医療法人社団青燈会小豆畑病院 理事長・病院長 日本大学医学部救急医学 臨床教授 小豆畑丈夫(68回生) - 心に残っている患者さん 外科学系消化器外科学分野診療教授 林 成興(58回生)
8面
- さくら、咲かなむ〜第1回 本館前の桜を、新キャンパスのシンボルツリーに 内科学系・呼吸器内科学分野 教授 權 寧博(65回生)
9面
- 同窓会だより
・第53回仁成会クラス会 石束クリニック院長 石束嘉和(53回生)
・令和7年度高知県支部総会開催 高知県支部長 国吉宣俊(55回生)
・医学部硬式野球部OB会総会・懇親会 永田靖彦(67回生)
10面
- 同窓会だより
世田谷支部(櫻世会)総会・新年会開催 太田昌克(73回生) - 医局紹介 板橋病院 緩和ケア・痛みセンター 麻酔科 松井美貴(82回生)