同窓新聞
第588号(2008年11月号)
2009.01.28
螢光板
畏友からの便りの中にR&Iよりの格付け(株式会社 格付け投資情報センター)の切り抜きがあった。これは本来、事業体の財務の健全性を客観的に現す指標で投資家にとっては重要な判断材料の一つである由。03年からは学校法人にも導入されている。
この格付けは言わば大学力ともいうべきもので、経営、財務の情報公開などが社会的に要求されるようになった現在、 第三者による評価が必須で、既に15の大学が格付けを取得し公表している。ランクは21段階もあり、詳細で本学は上位のAAのランクにある。
今や少子化時代を迎えて、大学教育は変革期にあり、その変化への対応力が求められている。とくに経営の安定化は不可欠で、また補助金収入の削減が伝えられる中での教育環境の整備もまた急務である。が、学納金をアップするわけにはいかない。
そこで、高まるのは寄付金応募への見直しで、これが重要な鍵を握ることになる。これまで記念図書館や先端技術研究所の建設などで浄財を募ったり、企業からの寄付講座を積極的に導入して来たが、今後もこの方面への期待は大きい。
寄付金募集には課題が多いが、寄付金が自由に使える時代は終焉したと思われる。が、経済環境に左右されることなく、安定的に浄財を受け入れるための方策が求められても良いのではないか。例えば02年からの寄付金税制の優遇措置などの情報開示、寄付に対する説明責任と謝意の表明は最も大切ではないか。これは寄付を受ける側の社会的責任でもあろう。11月、学部長が再任された。寄せられる期待は大きい。
目次
1面
- 平成20年度評議員会・臨時総会開催
- わが学生時代 塚田良一
- 螢光板 大学の格付け
2面
- 論壇 光が丘病院 Now and Then
- 医学部長再任挨拶 片山容一
- 平成20年度支部長・卒業年次代表者会開催
- 新年交歓会開催案内と演者紹介
3面
- 学芸 COPD 小山信一郎、カット 白川貴士
- 11月定例理事会
- 平成21年度医学奨励研究助成金受領者決定 武田 健、奥村恭男、阿部雅紀、砂川恵伸
4面
- 同窓会長室から(14) 櫻井 勇
- 岩崎俊三君の叙勲を祝して 高橋政祺
- 同窓交流会にまたまた参加して 田中 隆
- 旧友石引昭君を悼む 馬越文雄
- 顔 石原寿光教授
5面
- 翠心祭を終えて 伊藤正剛
- 若樹祭をおえて 武田優佳
- 平成19年度会計収支決算書
6面
- 知っていますか?医学部史料室(96):パブロフ
- 日本大学医師会産業医研修会案内
7面
- 平成19年度同窓会60周年記念医学奨励基金研究助成金受領者成果報告 細野亜古、松田裕之、森山光彦、木下浩作
8面
- シリーズ医療と訴訟(8)-リスクマネージメントの流れ- 押田茂實
- Around the World〜この時、世界は〜(2008年10月)
- 同窓会だより 宮城・岩手支部総会
9面
- 同窓会だより 一葉会異聞(第一内科41回卒同級会)、三十会、日大城東医会
10面
- 同窓会だより 三十一会、川越市桜越会