同窓新聞
第592号(2009年4月号)
2009.06.23
螢光板
本号が発行される頃には古い話になってしまうだろうが、WBC(ワールドベースボールクラシック)の際、心に残ったことを2つ。
1つ目は、決勝ラウンドで、日本がアメリカに勝った時のこと。マスメディアでは「90年来の悲願達成!とうとうアメリカ野球に勝った!」という見出しが踊っていた。野球の本家本元に快勝して舞い上がった日本人キャスターに、「負けてどう思うか?」とマイクを突きつけられたアメリカ人老紳士の答は、次のようなものだった。
「日本の野球はすばらしかった。チーム全体が見事に機能して、アメリカは完敗だった。今日は、日本チームに脱帽だ。」…日本対韓国の試合が繰り返され、お互いややもすると感情的になっていた時だったので、冷静に試合を評価し、「今日は」と相手を賞賛した態度に、何だか感動してしまった。
もう1つは、お察しの通り、我らがイチローである。
天才イチローをして「心が折れそうになった」という絶不調の中で、最後に試合を決めるヒットを打ったのにはもちろん感激した。しかしそれよりもっと心に響いたのは、彼がその後、胃潰瘍で大リーグの戦列を離れたことだ。潰瘍になるほどのストレスという、重圧の大きさもさることながら、それでも結果を出したプロとしての気概に、圧倒されてしまった。
プロは切磋琢磨の末に結果を出して和す。素人は仲良くして結果を出そうとする…と何かで読んだことがある。そういえば、「お友達内閣」と揶揄された内閣もあった。単なる「仲良しクラブ」では結果は出せない。そういうことだ。
目次
1面
- 平成21年度 同窓会評議員会・定時総会 吉澤明孝(58回生)
- 我が学生時代 中原千恵子(34回生)
- 会長就任挨拶 岡野匡雄(43回生)
- 螢光板
2面
- 論壇 卒後研修と医学部関連(研修)病院
- 監事就任にあたり 柏崎 研(30回生)
- 同窓会監事をお受けして 佐藤喜彦(36回生)
- 新入生を迎えて 会長 岡野匡雄(43回生)
- 新入生を迎えて 医学部長 片山容一(47回生)
3面
- 平成21年度 大学院医学研究科・医学部開講式挙行 大学院28名、学部120名の新入生を迎えて
- 学芸 口腔アレルギー症候群~近年、 成人で増加している食物アレルギー~ 落合豊子(48回生)
- 平成21年度 新入生名簿
4面
- 「同窓会推薦講演」 東京都多摩がん検診センターの現状 岡野匡雄(43回生)、当院の社会医療法人への道のり 山田實紘(41回生)
- 美作宗太郎先生(68回生)秋田大学教授就任にあたって 中村仁美(68回生)
- 恩師「原田研介」先生の急逝 岡田知雄(49回生)
5面
- 伊藤幸彦君(32回生)の結核予防功労賞受賞を祝して 有山雄基(32回生)
- 伊藤幸彦君(32回生)秩父宮妃記念結核予防功労賞(第12回)を受賞 勝呂 長(28回生)
- 日本大学医学部同窓会設立80周年記念式典(予告)
- 日本大学医学会・日本大学医師会 定期総会プログラム
- 第490回 日本大学医学会例会プログラム(第23回関連病院同窓会学術集談会)
6面
-
平成21年度 事業計画
7面
- 4月定例理事会
- 日本大学医学部同窓会会則一部改正
8面
- 日本大学医学部同窓会 代表評議員・評議員名簿
- 日本全国の支部長、支部幹事、卒業年次(クラス)代表の皆様方へ 会長 岡野匡雄(43回生)
- 平成21年度 医学最前線シンポジウム
9面
- 第103回医師国家試験 今年は合格率がジャンプアップした 森山光彦(54回生)
10面
- 知っていますか?医学部史料室(99) 宮川美知子(59回生)
- 町の記憶へ 牧山康秀(55回生)
- 同窓会学術奨励賞候補者および同窓会推薦講演候補者の推薦について
- 日本大学医学部同窓会 平成21年度行事予定
11面
- 心に残っている患者さん 堀越 昶(46回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2009年3月)
- 60周年記念文庫(73)おもむくままに 田中 忍 筑波書林 西成田 進(46回生)
- 日本大学医学部付属板橋病院 外来診療担当医表
12面
- 同窓会だより 第1外科同窓会忘年会、平成21年度 世田谷支部同窓会(櫻世会)総会及び新年会、第21回 第3外科同門会総会開催