同窓新聞
第594号(2009年6月号)
2009.09.28
螢光板
子宮頚がん・乳がん検診無料券の発行や新型インフルエンザ対策で迷走する厚生労働省が、平成16年度より施行された新臨床研修制度の定着後、医師不足をやっと公的に認識するに至り本年度より医学部入学定員を20%増員したのは周知の事である。単純に医学部定員の増加が現在の医師不足を解消するかは別にして、本医学部にも120名の新医学部生が入学されたことは喜ばしいことである。多くの地方国立大学では、地元に医師を定着させるため設立県の入学者数を制定(地元有利な入学制度設定)したり、医学部入学前から医師国家試験合格後に地元で働く申請をしたものに医学部在学中の金銭的援助制度を設けたりしている。私立大学でも、順天堂大学医学部のように医師国家試験の高合格率を宣伝し学納金を大幅に安くしてより優秀な学生の確保をしようというところが出現した。元々、私立大学はそれぞれの医学部の歴史と伝統に応じて個性と特徴のある教育がなされてきたと思われる。日本大学医学部の卒業生の多くが、「良き臨床医」として活躍していることもまぎれも無い事実である。しかし、たとえ如何に素晴らしい伝統と特徴があっても経済的な側面で、入学を断念せざるをえない優秀な医学部希望者が居られるのもまた事実である。 我が医学部も数年前に入学金を抑制し父母の経済的負担を軽減したことが記憶に新しい。 今後の母校の発展を祈る卒業生として、 そして医学部入学を控える子弟を持つ親として我が母校にもさらなる学納金等の軽減努力をしていただければと思うのは私だけであろうか。
目次
1面
- 第23回関連病院・同窓会学術集談会(第490回日大医学会例会)開催 栃木武一(45回生)
- 我が学生時代 増田隆昭(46回生)
- 日本大学医学部同窓会創立80周年記念式典・祝賀会開催案内
- 日本大学医学部同窓会・同窓交流会 参加募集のおしらせ
- 螢光板
2面
- 6月定例理事会
- 同窓会学術担当理事 早川 智(56回生)
- 故有賀槐三(6回生)名誉教授のご功績を回顧して(1) 荒川泰行(40回生)
- 同窓会各委員会委員名
3面
- 上田眞太郎君(31回生)を偲ぶ 絹川義久(31回生)
- 医学部長室から(15) 片山容一(47回生)
- 外科再編 塩野元美(52回生)
- 第52回東日本医科学生総合体育大会 会場及び競技日程
4面
- 心に残っている患者さん 森田博人(46回生)
- 「クラブ紹介」サッカー部 負けることを忘れていた新世代の苦悩 槇田浩太郎(医学部4年)
- 知っていますか?医学部史料室(101) 宮川美知子(59回生)
- 私の箱根駅伝(3) 青木恒春(29回生)
5面
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 岡野匤雄(43回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2009年5月)
- 襷を待つ 星野和男(44回生)
- 日本大学医学部 同窓生受診システムのご案内
- 医魂多才 佐藤裕史(62回生)
6面
- ピッツバーグからのご報告 三木敏生(65回生)
- 愚者の師弟観(6)-日本医学会総会に学ぶ- 奈良田光男(30回生)
- 美作宗太郎先生(68回生)秋田大学教授(法医学)に就任される 内ヶ崎西作(63回生)
7面
- 超音波画像診断が検視業務に導入される-日大の技術を警察庁が採用- 内ヶ崎西作(63回生)
- 家族旅行 野村芳樹(60回生)
- 日本大学医学部附属練馬光が丘病院 外来診療担当医表
8面
- 同窓会だより 平成20年度 茨城県支部総会、第4回 多摩杏桜会学術医会
- 3学年合同クラス会のお知らせ