同窓新聞
第602号(2010年4月号)
2010.06.23
螢光板
著名人の子孫、親戚という方は意外と身近にいるものだ。ただ、この方々の子孫は、ぜひ勇気を持って名乗り出ていただきたい。100年、200年前の話ではない。はるか100万年以上も前の話。何のことかといえば、最近、相次いで見つかった新種の人類のことだ。今年3月の英科学誌ネイチャーによれば、シベリア南部の洞穴から約4万年前の人類の骨片が発見された。現生人類や絶滅したネアンデルタール人の共通の祖先から約104万年前に枝分かれして、独自に進化した新種の人類であるようだ。さらに4月の米科学誌サイエンスによれば、南アフリカ共和国の洞穴から約200万年前の人類の祖先である猿人の新種の化石が発見された。その骨盤の筋肉の付き方など下半身の特徴から、二足歩行していたと考えられるが、一方では、腕は長く、木登りに向くという猿人の特徴も兼ね備えているというから驚きだ。
人類の祖先はアフリカを起源とし、約180万年前に原人がユーラシア大陸に進出。47万年前ごろにネアンデルタール人の祖先が現れ、さらに現生人類は5~6万年前に世界中に広がったとされている。これらの発見は人類進化の歴史の多彩さを示す成果であり、我々の起源を探る上で重要な手がかりになるだろう。
さて毎年4月になると新人が入社してきて、その言動に『旧人類』(先輩方)は驚かされる。しかし旧人類の方々は是非、彼ら『新人類』を優しく見守っていただきたい。なぜなら、今回発見された我々の遠い祖先にしてみれば、現生人類は皆、同じ『超』新人類なのだろうから。
目次
1面
- 春の評議員会・定時総会開催
- 我が学生時代(2) 林 譲治(53回生)
- 同窓会学術奨励賞候補者および同窓会推薦講演候補者の推薦について
- 螢光板
2面
- 論壇 学習意欲なるものについて
- 平成22年度 大学院医学研究科・医学部開講式挙行
- 平成22年度 新入生名簿
3面
-
新入生を迎えて 岡野匡雄(43回生)
-
新入生を迎えて 片山容一(47回生)
-
4月定例理事会
-
顔 亀井 聡教授 内科学系神経内科学分野 小川克彦(66回生)、作田亮一先生(55回生)獨協医科大学越谷病院子どものこころ診療センター教授に就任、藤田之彦(53回生)
4面
- 鈴木利根先生(52回生)獨協医科大学越谷病院眼科教授に就任 加島陽二(55回生)
- 柴田昌彦先生(54回生)福島県立医科大学腫瘍生体治療学講座教授に就任 櫻井健一(66回生)
- 日本大学医学会・日本大学医師会 定期総会 プログラム
5面
- 同窓会推薦講演、新生児脳障害に対する脳低温療法-その臨床的エビデンスを求めて- 大野 勉(48回生)、少子化社会に対する地域医療からの取り組み 平田善康(53回生)
- Q&Aコーナー 代登志男(46回生)
6面
- 平成22年度 事業計画
- 日本大学医学部同窓会 平成22年度行事予定
7面
- 第104回医師国家試験 今年も合格率は高水準を維持 森山光彦(54回生)
8面
- 同窓会長室から(20) 岡野匡雄(43回生)
- 知っていますか?医学部史料室(109 )宮川美知子(59回生)
- 心に残っている患者さん 植田康久(47回生)
- 永井幸夫先生(47回生) 仙台市医師会会長に就任 佐藤和一(51回生)
9面
- 母校を愛するということ 櫻井 勇(32回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2010年3月)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 小川節郎(45回生)
- 支部長、卒業年次代表者会におけるビデオセッションの発表を募集致します
- 日本大学医学部附属板橋病院 外来診療担当医表
10面
- 日本大学医学部役職者名簿(平成22年4月1日現在)
- 同窓会だより ボート部同窓会、平成21年度 第1外科同窓会忘年会、第22回 第3外科同門会総会