同窓新聞

第606号(2010年9月号)

2010.11.26

螢光板

齢を重ねたからといって、必ずしも「若者に劣る」ということにはならない…ということは、さまざまな場面で見られる。以前に医師会でパソコン教室を主催した際に、参加した80歳代の先生3人が3人とも、キーボードを実に上手に操作するのに驚いた。「お上手ですね…」と言うと、「私たちの頃は、論文をタイプライターで書いたのよ」とのこと。つまり、英文の論文ということか…と、頭が下がってしまった。聞けば、遠方に住む孫とのメールのやりとりが楽しくて、自然にコンピュータの扱いも覚えてしまったということだった。

水泳や運動の世界でも、同様である。09年4月〜10年3月までのフルマラソン1歳刻みランキングというのがある。全国で開催される50のフルマラソン大会と一部海外の大会が対象である。これによると4時間以内の完走者の最高齢は、男子は76歳、女子は70歳だった。ちなみに、フルマラソン完走の統計上の最高齢は、昨年度は男子87歳(7時間54分)、女子84歳(6時間43分)だ。

水泳では、7月に開催されたジャパンマスターズで、95歳の女性が50メートル平泳ぎで年代別世界新を記録していた。彼女に限らず、スタート台に上がるのに人の手を借りているような高齢者が、飛び込んだ瞬間から実に優雅に泳ぐ姿を見ることは多い。プールサイドでは、難聴もあるので、係員が耳元で「おばあちゃん、次ですからね」などと怒鳴るように話しかけていた。世界新を出した後も淡々としていて、周囲の人が再び耳元で「表彰式がありますからね帰らないでね」と怒鳴っていた。

目次

1面

  • 原中勝征先生 日本医師会会長就任祝賀会 吉澤明孝(58回生)

  • 我が学生時代 岡 哲秀(47回生)

  • 同窓会臨時総会告示

  • 螢光板

2面

  • 論壇 酷暑の妄想
  • 9月定例理事会
  • 平成22年度 日本大学医学部関連病院長会議開催される 丹正勝久(46回生)

3面

  • 顔 仲沢弘明教授 形成外科学系形成外科分野 磯野伸雄、阿部 修教授 放射線医学系画像診断学分野 矢野希世志
  • 夏季医学講座を終了して 龍 順之助(42回生)
  • 学芸 母体高年齢化と生殖補助医療-その安全性について- 高木健次郎(54回生)

4面

  • 同窓会長室から(22) 岡野匡雄(43回生)
  • 知っていますか?医学部史料室(113) 宮川美知子(59回生)
  • 伊東三吾先生(46回生)東京都立大塚病院院長に就任 瀧川逸朗(51回生)
  • アポイント無しで訪れ、突然逝った戸村隆訓氏 中川滋木(37回生)

5面

  • Around the World〜この時、世界は〜(2010年7、8月)
  • 税を考える(11) 開業のための税務 その2 公認会計士 税理士 松田理明
  • クールビズ余波 西成田 進(46回生)
  • 煙草の話 神森 眞(65回生)
  • 学会開催担当者補助金規程
  • 支部長・卒業年次代表者会 開催のお知らせ

6面

  • 同窓会だより 平成22年度 千葉県支部総会開催、渋谷支部会の開催、卒後50周年目の必有会(35年卒)

7面

  • 同窓会だより つづき 新潟県支部総会、平成22年度 耳鼻咽喉・頭頚部外科同門会・桜耳会、第60回記念大会

8面

  • 同窓会だより つづき 山岳部総会開催—6年生清水翔一君 日本登山医学会学術集会で表彰される、奈良県支部同窓会