同窓新聞

第618号(2011年11月号)

2012.01.25

螢光板

最近、断捨離(だんしゃり)という単語をアチコチで聞く。最初は何のことやらさっぱりわからなかったが、ブラッと入った本屋で立ち読みをしているうちに、片付け…整理整頓のことだと理解できた。物が片付かない部屋の片付け、調整がつかないスケジュールの片付け、アイコンが散らばるパソコン画面の片付け、なんでも物を捨てることで片付ける方法を断捨離というらしい。断捨離は、まずそこに存在するものを広げて、全体を把握できるようにする。そして、それらを「不要(=捨てる)」、「必要(=とっておく)」、「今は捨てられない(=一時保護)」に分別する。「今は捨てられない」物は、一定期間保存した後、再度分別する…というものだ。「いつかは使うだろう」というものは「永久に使わない」ことに等しいので惜しげもなく捨てるように…と本に書いてある。物を捨てれば場所ができるので片付くのは当然だが、これは「いつでも物を買うことができる環境にある」からできることだ。今年の3月11日に東日本大震災があったが、あの直後の食品を含む物資不足の際には、とても物を捨てることなどできなかった。戦時中ほどとは言わないが、物を買うために行列に並び、普段は捨てていたような野菜の切れ端も食卓に乗った。そのような環境では、断捨離をする心境にならない。当時、マンションの管理人が「ゴミが少なくなった」と呟いていたのが印象的だった。それから半年余りが過ぎ、東京の生活はほぼ元に戻った。さて、散らかったまま片付かない我が家の断捨離は、どうしたものだろう?

目次

1面

  • 平成23年度 評議員会・臨時総会開催 吉澤明孝(58回生)
  • 平成23年度 長寿者御芳名一覧(39名)
  • 我が学生時代 籾山 保(26回生)
  • 同窓生災害支援募金追加報告
  • 新年交歓会開催のご案内
  • 螢光板

2面

  • 論壇 国民皆保険制度とTPP
  • 11月定例理事会
  • 医学部及び附属機関役職者名簿

3面

  • 学芸 運動器に対する超音波診断の歴史と展望 長岡正宏(51回生)
  • 医学部長再任挨拶 片山容一(47回生)
  • 翠心祭を終えて 翠心祭実行委員長 神田玲奈(医学部3年)
  • 若樹祭を終えて 若樹祭実行委員長 山口幸恵(看護専門学校2年)

4面

  • 学術奨励賞受賞記念講演要旨 膵頭十二指腸切除術-QOLを考慮した再建法の変遷と模索- 大井田尚継(61回生)、羊膜上皮由来幹細胞の可能性 三木敏生(65回生)、急性冠症候群の病態・診断・治療に対する病理学的アプローチ 羽尾裕之(63回生)

5面

  • 平成22年度 同窓会60周年記念 医学奨励基金研究助成金受領者成果報告 前立腺癌におけるETS familyと融合する遺伝子群のアンドロゲン応答機構 大日方大亮(77回生)、Brugada症候群に対する高分解能心電計(Dream ECG)を用いたリスク評価法に関する研究 大久保公恵(68回生)、高分子微粒子担体を用いたストローマ細胞の三次元培養による造血指示能 原田智紀(71回生)、ブタ心筋梗塞モデルにおけるランジオロールおよびImpella5.0を用いた冬眠療法の効果 吉武 勇(70回生)

6面

  • 心に残っている患者さん 石山英一(27回生)
  • 平成22年度 一般会計収支決算書

7面

  • 日本人初の国際山岳医 ~新たな生活~ 大城和恵(65回生)
  • 平成22年度 学生支援特別会計収支決算書
  • 平成22年度 名簿特別会計収支決算書
  • 顔 逸見明博教授(53回生)病理学分野 病理学分野医局長 大荷澄江

8面

  • 医学部長室から(25) 片山容一(47回生)
  • 鈴木孝壽先生(52回生)を偲ぶ会 車谷 仁(50回生)・遠藤 潔(54回生)
  • 知っていますか?医学部史料室(125) 宮川美知子(59回生)

9面

  • Around the World〜この時、世界は〜(2011年10月)
  • グループナインと同窓会 (48回生:青柳充雄、刑部光太郎、川島房宣、河口忠彦、河合 清、久野哲弥、高地秀知(故人)、佐藤和義、佐藤公望)
  • 落語に学ぶ雑学(12) 佐藤公望(48回生)
  • 前第一外科同窓会会長 松永一郎先生(44回生)を偲んで 大井田尚継(61回生)

10面

  • 小川節郎教授(45回生)日本ペインクリニック学会代表理事にご就任 後閑 大(70回生)
  • 同窓会だより 平成23年度 北多摩支部総会、中央区同門会開催