同窓新聞
第620号(2012年1月号)
2012.04.25
螢光板
年末の買い物で、昔からある日本の習慣が若者に浸透していないことに気づかされた。例えば、年末に松飾をする習慣があるが、これは「一夜飾り」を嫌うので多くの場合12月28日までか12月30日に飾る(29日は避けることが多い)。当たり前だと思っていたら、大晦日の商店街で、「待っていると安くなるのよ」と嬉しそうに松飾を買っているカップルがいて驚いた。
明けて1月7日は「七草がゆ」である。春の七草全てを暗記しろとは言わないが、「しちくさ」と読んでいるスーパーの店員を見て、それはやめてもらいたいと切実に思った。
こんな世の中だから、先人の知恵を踏襲することなく、物が壊れると直ぐに買い換えるのだろうか?私が経営する診療所の、待合室にある長椅子の座面の一部が、昨年切れた。最初は簡単なワッペンで修理していたが、その内、傷が大きくなっていった。1脚が20万円以上する長椅子なので、2脚を買い換えることに躊躇した。幼いころ、毎年職人がきて家中の椅子の張替をしていたことを思い出してメーカーに相談してみた。某有名メーカーだが、「座面張替費用+引き取り費用+代替え椅子の費用」などで買い替えと同じくらいの見積もり金額だった。考え直して地元の職人を探したところ、年配の椅子職人が来て新品同様に椅子の張替をしてくれた。予め椅子に会うよう加工してきた座面を長椅子2脚に張り替えるのに2時間程度、費用は全部で5万円弱だった。こんな簡単なことで再利用できるものが沢山あるのに、どうしてメーカーは簡単に修理して使えるようにしないのだろうか?
目次
1面
- 新年交歓会開催 吉澤明孝(58回生)
- 我が学生時代 齊藤 德(27回生)
- 同窓会総会告示 岡野匡雄(43回生)
- 平成23年秋の叙勲受章者 旭日双光章 渡邊義男氏(24回生)
- 螢光板
2面
- 学芸 新生児蘇生法 NCPR2010の注目点 正岡直樹(52回生)
- 平成24年新春講話「なぜマラリアは根絶できないのか」川端眞人先生(47回生) 西成田 進(46回生)
- 1月定例理事会
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 秋山謙次(52回生)
3面
- 同窓会長室から(28) 岡野匡雄(43回生)
- 知っていますか?医学部史料室(127) 宮川美知子(59回生)
- カンボジア ナウ 角田由美子(33回生)
- 心に残っている患者さん 野村良彦(47回生)
4面
- Around the World〜この時、世界は〜(2011年12月)
- 同窓生の皆さま3.11震災見舞いを(同窓会より)頂き、感謝申し上げます。 矢ヶ崎千良(43回生)
- 「麦島教授を囲む会」(日本大学医学部足利支部同窓会)開催される 椎原弘章(49回生)
5面
- なんとかならないか(III)-昔はよかった…か- 奈良田光男(30回生)
- 池袋モンパルナス 高橋 悟(泌尿器科学分野教授)
- 落語に学ぶ雑学(13) 佐藤公望(48回生)
- 同窓会だより 平成23年度 山形県支部総会報告
6面
- 同窓会だより つづき 平成23年度 一隅を照らす会(平成8年卒)、桜目会(目黒区支部)(森 一郎先生を偲んで)開催報告、社保審査委員会 日大同窓懇親会開催、桜越会開催(川越市)
7面
-
同窓会だより つづき 平成23年度 三四会(昭和36年卒)50周年記念クラス会、讃和会(昭和40年卒)保津川下りと丹下左膳、珊瑚会(昭和37年卒)だより
8面
- 同窓会だより つづき 三一会(昭和33年卒)の集い、第5回 医学部ボート部同窓会、第96回 駿山会ゴルフ