同窓新聞
第621号(2012年3月号)
2012.05.23
螢光板
グローバル化といった言葉がよく使われている。「国家、地域の枠を超え地球を1つのものとして、環境や戦争、格差などの問題について人類として考える」という良い意味で、自分が子供だったころに使われ始めたようだ。しかし、自分が大学を卒業するころには、金融自由化や巨大企業の世界進出が進み、また、航空輸送や情報通信システムの発展に伴って、経済的、物質的、情報的なグローバル化が加速した。そのため、現在では、「他国(特にアメリカ)のシステムや考え方の流入によって自国のシステムや文化が破壊される」というような負の面も指摘される。米国とは仲が悪そうなイスラム圏においても、一部の国は米国と親密な付き合いをしており、それらの国の都市に行けば、巨大ショッピングモールが点在し、モールには有名ホテルが直結し、フードコートが有り、マクドナルド、KFC、サブウェイ、偽日本食、偽中華料理がならび、入口近くにスターバックスがある、まさに米国式である。ほとんどのタクシー運転手に英語が通じ、各種標識に英語が併記されているので便利ではあるが、イスラム圏にいるのかと不思議な気持ちにもなってしまう。日本では、クリスマスの一般家屋の外壁電飾や大リーグの開幕試合もあるので、最近は米国留学で文化の違いを感じることが減ったのではないかと思う。一方欧州では、フランスの商業都市であっても街並みはいかにもそれらしく、タクシー運転手は英語を話せない人も結構居り、英国では米語ではなく英語が本流で、ロンドンの公園は宮殿であった趣を残す所も多い。
目次
1面
- 平成23年度 日本大学大学院医学研究科・医学部学位記伝達式
- 我が学生時代 菅野茂雄(27回生)
- 同窓会総会告示 岡野匡雄(43回生)
- 螢光板
2面
- 論壇 失われたものは還らないー身近な文化遺産を考えるー
- 卒業を祝して 岡野匡雄(43回生)
- 卒業を祝して 片山容一(47回生)
- 卒業者(85回生)
- 大学院博士課程修了者
3面
- 学芸 アレルギー性結膜炎とアトピー性角結膜炎 藤島 浩(58回生)
- 総長賞受賞にあたって 都築 広(85回生)
- 2月定例理事会
- 第106回 医師国家試験合格者
4面
- 医学部長室から(26) 片山容一(47回生)
- 3月定例理事会
- 平成24年度 同窓会医学奨励基金研究助成金受領者決定 早川 智(56回生)
- 知っていますか?医学部史料室(128) 宮川美知子(59回生)
5面
- Around the World〜この時、世界は〜(2012年1、2月
- 学部連携研究推進シンポジウム開催 地震・津波に対する都市防災と災害医療 宮川美知子(59回生)
- 鈴木正紀先生を悼む 齊藤英夫(50回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 徳橋泰明(53回生)
6面
- 初めての個展 鈴木啓之(38回生)
- ドイツとの交流38年 新野晃敏(40回生)
- 「マルドメ」と「まるで駄目」 中川滋木(37回生)
- 同窓会だより 四桜会
7面
- 同窓会だより つづき 小児・乳腺内分泌外科学分野 晴翠会 発足!! 設立記念祝賀会開催、栃木県支部総会、平成23年度 長野県支部総会
8面
- 同窓会だより つづき 足立支部同窓会、平成23年 福島県支部会総会、新桜会(昭和31年卒) 55周年クラス会