同窓新聞
第624号(2012年6月号)
2012.09.26
螢光板
W杯の最終予選でサッカー男子全日本チーム(通称ザックジャパン)がすばらしい3試合をみせてくれた。得点能力が低いと酷評されてきた従来のチームとは別と多くの人が感じたのではないであろうか。海外で活躍している選手が多くなり、今まで憧れの対象でしかないチームから招かれる選手も出現した。各選手が自信に溢れ、普段の力を出しているようにみえる。彼らの「準備はしてきた」という言葉が生きている。どんなに本番に備えてきても結果が伴わないことがあり、レフリーの気まぐれな笛に悩まされることもあるようだ。3試合を見て確実に若い力が鳴動を始めた感がある。代表チームというのは実にフレキシブルでありながら結束が固い組織にみえる。チーム力を実践しながら練り上げていくプロセスが今回は様々な制約を乗り越えてきたのだろう。監督の意向を理解してチームの一人ひとりが主体的に動いているようであった。主体的な動きといえば「なでしこジャパン」が思い浮かぶ。このW杯最終予選を見ていると今更ながら昨年の全日本女子チームが成し遂げたことの偉大さに感銘を新たにする。様々な制約を乗り越えて活躍する若い人たちはわれわれの誇りであり、いろいろな世代、いろいろな部門でいまだ多くの障害や制約のなかで苦闘されている人々の希望でもある。足元の母校をみれば地道に努力している若い姿がある。彼らの活躍できる場を増やしたい。ところで男子チームの愛称にはいつも監督名がつくのに、なぜ女子は「なでしこジャパン」と呼ばれているのだろう。
目次
1面
- 第26回関連病院・同窓会学術集談会
- 我が学生時代 金山利吉(28回生)
- 平成24年春の叙勲者
- 同窓会60周年記念医学奨励基金研究助成金受領候補者募集
- 螢光板
2面
- 論壇 危機管理能力は自己責任能力
- 6月定例理事会
- 顔 吉野篤緒教授(59回生)
3面
- 学芸 生きた臓器・組織の観察 “生体内凍結技法” 逸見明博(53回生)
- 親友に次々旅立たれる歳になって思うこと 石塚英夫(42回生)
- 今、学生は… 高浜典嗣(6年生クラス委員)
4面
- 同窓会長室から 岡野匡雄(43回生)
- 知っていますか?医学部史料室(131) 宮川美知子(59回生)
- 国民皆保険 小池昭夫(41回生)
- 瀬戸内海離島医療奮戦記 次田展之(70回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 長岡正宏(51回生)
5面
- 嘉数賢二先生宮城県医師会長に就任 五十嵐丈太朗(53回生)
- なんとかならないか(IV) 奈良田光男(30回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2012年5月)
6面
- 名取市での山口慶子さん(56回生) 中川滋木(37回生)
- 紹介「文鳥」西成田進(46回生)
- 第70回一八会 吉澤信行
7面
- 同窓会だより
- 旧第一外科同窓会忘年会 武 豪(48回生)
- 静岡県西部同窓会新年会 河合 俊(46回生)
- 第24回第三外科同門会総会 木田勝信(45回生)
8面
- 板橋支部会 宮川美知子(59回生)
- 世田谷支部(櫻世会)総会 榎本あき矢(67回生)
- 桑蓬会(昭和57年卒)同窓会 木戸悟郎(55回生)