同窓新聞
第627号(2012年10月号)
2012.12.27
螢光板
人は、他の動物から多くを学ぶ。特に犬と猫は身近な存在なので、彼らから教えられることが多い。犬には社会性があり、リーダーとフォロアーが存在する。もし群れに危険が及ぶようならば、リーダーは毅然とした態度で群れを守る。しかし、小さい時に群れから離され、飼い主がしつけを怠り甘やかすと、凶暴化するケースがある。
テレビ番組の「犬のカリスマトレーナー」でシーザー・ミランは、「心の安定した犬は、人間の最高の友だ」といい、「犬にはリハビリを、そして人間には訓練を」をモットーとし、飼い主と犬との難題を、短時間で劇的に解決してみせる。もし飼い主のエネルギーが不足していると、家庭でも屋外でも、犬は支配者にならざるを得ない。犬が読み取るのは言葉ではなく、人の心理だ。ひとたび犬が支配者になると、飼い主や他人、そして同居の犬や、散歩中に他の犬を攻撃するようになる。
可愛がるだけでは犬との信頼関係は得られず、犬は人を尊敬せずに、飼い主をフォロアーと見る。犬には口で注意しても意志は通じないので、タッチすることで犬の精神状態を変えさせる。犬は、相手が不安定で攻撃的であれば戦闘モードになり、相手が落ち着けば自分も落ち着く。落ち着いた状態が犬の本来の姿である。
最近の若者は、自分本位で他人の気持ちが読めないという。また、犬が持っている社会性に欠け、猫のように自分勝手な者が多い。ちなみに我が家の泥棒猫を何回も叱ってみたが、見事に失敗した。なぜなら猫には社会性や罪悪感が無く、過去を引きずらずに、今を生きているからである。
目次
1面
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同窓交流会 in 東京
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我が学生時代 内田 實(48回生)
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新年交歓会 開催案内と新春講話講演者の紹介 同窓会監事 柏崎 研
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螢光板
2面
- 論壇 外科系専門医制度の行く末
- 10月定例理事会
- 東京タワーとスカイツリー巡りの同窓会交流会は雨も吹っ飛んだ! 同窓会長 岡野匡雄(43回生)
- 日大医学部同窓会 各種保険取扱店 (有)櫻毉社から生命保険取扱についてのお知らせ
3面
- 今年も交流会に参加して 菊池恭三(26回生代表評議員)
- 学芸 たかが心房細動されど心房細動 渡邉一郎(50回生)
- 落ち穂拾い 一老頭児医の呟き 中川滋木(37回生)
- 昆虫採集 糖尿病代謝内科学教授 石原寿光
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 前研究所教授 宍倉文夫
- 日大医学同窓新聞投稿規定
4面
- 医学部長室から(29) 片山容一(47回生)
- 知っていますか?医学部資料室(134) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
5面
- 同窓会だより 平成24年度日大医学部日大三高会、新潟県支部総会
- Around the World〜この時、世界は〜(2012年9月)
- 同窓の付属病院受診システム
6面
- 同窓会だより 第17回文京区支部総会開催、平成24年度西多摩支部会、平成24年度岐阜県支部総会