同窓新聞
第628号(2012年11月号)
2013.01.31
螢光板
最近、医師会の「女性医師の会」で東北に旅行した。最年長は80歳代後半、最年少は50歳代後半で、全て現役で診療している女性医師だ。現役だから、身なりや化粧も年齢を感じさせない若さがある。日常の診療で体を動かすほか、ゴルフやウォーキングなどを心がけて運動をしているので、皆歩くのが速い。列車の乗換も十分把握できていて、集合時間や集合場所を間違えるなどということもない。うかうかすると、若い方が置いて行かれそうな状況だった。
「夕食時に簡単な勉強会をしよう」ということになっていたので、担当の先生が資料を揃えて来ていた。その内容は最近の知見で、いくつになっても勉強をしている…ということに感激した。
宴会も半ばになると、昔話が出る。これも面白い。終戦間もない昭和20年代は、夜になると電気が消えてしまって勉強に困ったが、そのような時は街灯の下に立って勉強したという。別の先生は、「省線(今のJR山の手線)に乗って勉強したわ。2周すると2時間だから、試験勉強にはちょうどよいのよ」と言う。戦後の混乱の時期に、街灯の下に女性が一人で立っていて、よく犯罪に遭わなかったものだと思うが、当の本人は「全然平気よ」とのこと。
当時貴重品だったコンサイスの英和辞典を盗まれて困った…という話もあった。辞書を盗んだ人は英語を勉強することが目的ではなく、本の紙が上質で紙巻きたばこに適していたため、辞書のページを1枚ずつ破いては、ヤミで買ったタバコの葉を巻いて吸ったということらしい。
そんな話に華がさいて、命の洗濯をした。
目次
1面
- 平成24年度評議委員会・臨時総会開催
- 我が学生時代 萩原玲一(28回生)
- 新年交歓会 開催案内と新春講話講演者の紹介 同窓会監事 柏崎 研
- 平成24年秋の叙勲受章者 瑞宝小綬章 櫻井 勇(32回生)、旭日双光章 清水 巖(33回生)
- 螢光板
2面
- 論壇 若者の車離れ
- 大学院棟の一部解体工事 医学部長 片山容一
- 11月定例理事会
3面
- 顔 大石實教授 医学部総合科学研究所
- 学芸 声の年齢変化 牧山 清(51回生)
- 第11回日本大学医療系同窓・校友学術講演会に出席して 安藤高朗(57回生)
4面
- 平成23年度同窓会60周年記念 医学奨励基金研究助成金受領者成果報告 血液透析施設におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌および疫学的関連性に関する検討 上原由紀(71回生)、本態性高血圧症、脳梗塞、心筋梗塞の感受性遺伝子検索 伊澤則子(69回生)、抗結核免疫応答における加齢の影響について 相澤志保子(75回生)
5面
- 学術奨励賞受賞記念講演要旨 我々は如何に小児糖尿病を治療すべきか 浦上達彦(55回生)、造血制御機構の加齢変化 壷井功(55回生)、神経筋機能を操る薬−筋弛緩薬に魅せられて 鈴木孝浩(62回生)
6面
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 広報担当理事 加島陽二(55回生)
- 心に残っている患者さん 梶原慶三(48回生)
- 平成23年度会計収支決算書
7面
- 翠心祭を終えて 田久保正洋(医学部3年)
- 若樹祭を終えて 高口友里(看護専門学校2年)
- 平成23年度学生支援特別会計収支決算書
- 平成23年度名簿特別会計収支決算書
8面
- 同窓会長室から(32) 岡野匡雄(43回生)
- 知っていますか?医学部史料室(135) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
- 少子高齢化時代の小児病院 西本 博(46回生)
- 東京都医師会・日本大学医師会産業医研修会開催要項
9面
- 今、学生は…(4)N-MES部主将 吉岡祐也(医学部3年)
- 同窓会だより 岡山県支部総会、桜刀会(昭和34年卒)総会
- Around the World〜この時、世界は〜(2012年10月
- 同窓会ホームページの改変について お知らせ
10面
- 同窓会だより 広島県支部総会、山岳部60周年記念式典
- 同窓の付属病院受診システム