同窓新聞
第629号(2012年12月号)
2013.03.27
螢光板
あなたは電子ブック派ですか?それとも、「本は紙」派ですか?
筆者は、本を読む時、前を確かめる癖があるので、基本的には紙派である。読みたい本を積んでおくのも、お気に入りの本を並べておくのも、やはり実物がある方が嬉しい。
しかし、大きくて重い本は、ベッドで夜を徹して読むには、少々辛くなってきた。軽くて文字の拡大ができる電子ブックは、案外高齢者向けなのかもしれないと思う。
辞書に関しては、かなり前から電子辞書に切り替えた。10数冊もの辞書が手のひらサイズに収まっているのは誠に便利である。この電子辞書で、つい最近唖然とする事態に遭遇した。一年目研修医と英語の論文を読んでいた時のことである。
彼らは、紙の英和辞書というものを使った経験が(ほぼ)無く、ひくことが出来ないのだ!昔ながらのコンサイスを手渡した時に、「へ!?」みたいな顔をしていたが、アルファベットの順番を感覚として身につけていないので、一語調べるのにえらく手間取る。
辞書もひけないのか…と暗澹たる気分になったが、彼らは電子辞書しか使わないのだから、何の問題もないのだろう。大切な能力を失ってしまったのではないかと思わなくもないが、使わない能力なら端から無用ということか。
かつて、スーパーには「レジ打ち名人」という名のカリスマ店員がいたが、バーコードリーダーの普及によって絶滅してしまった。同様に、英和辞書を早くひけるなんて、もはや何の意味もないことなのだ。
しかし…本当に、いらない能力なのだろうか?う~ん、これからは時々、紙の辞書を使うかな。
目次
1面
- 支部長・卒業年次代表者会開催
- 我が学生時代 井本泰三郎(29回生)
- 新年交歓会 開催案内と新春講話講演者の紹介 同窓会監事 柏崎 研
- 螢光板
2面
- 日本大学医学部附属板橋病院 第10回医療連携講演会および懇親会 板橋病院副病院長 麦島秀雄
- 顔 島田宏之教授 視覚科学系眼科学分野研究所、木下浩作教授 救急医学系救急集中治療医学分野、宇田川誠一教授 一般教育学系数学分野
- 同窓会ホームページの改変について お知らせ
3面
- 税を考える(18)最近の事例から…「遺言と認知症」その2 公認会計士 税理士 松田理明
- Around the world (2012年11月)~この時、世界は~
- 焦土からの復興 三浦修先生 鈴木啓之(38回生)
- 心に残っている患者さん 川村満海(29回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 宇田川誠一 数学分野教授
- 同窓の付属病院受診システム
4面
- 知っていますか?医学部史料室(136) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
- 今、学生は…(5)3学年クラス委員 武井咲月
- 携帯を置き忘れて 下平雅規(79回生)
- 同窓会だより 九州地区部会