同窓新聞
第630号(2013年1月号)
2013.04.24
螢光板
日本昔話という漫画のテレビ番組があった。1975年1月から1994年9月まで毎日曜日の夕刻の放送、2話で30分弱、語りは市原悦子と常田富士男で、何ともいえず温かみがあった。最近、全番組を収録したCDが発売されたが、なかなかの人気らしい。
昔話は日本に限らず、世界中にある。その意図は、躾や社会規範を教えることだと何かの本に書いてあった。なるほど、文字が読めない子どもでも絵本や紙芝居ならわかりやすい。小さいころ、祖父が「舌きり雀」の絵本を読みながら、「ウソをつくと、この雀のように舌を抜かれるんだよ」と私に説いていたのが思い出された。それがあまり怖くて、別にウソをついたわけではないが、夜中に目が覚めたときに布団の中で震えていた覚えがある。
子どものころ読んだ絵本の昔話は、みなハッピーエンドだった。童話や昔話は、みなそういうものだと思っていたら、「そうではない」とおとなになってから教えられた。グリム童話の原本では、結末が残酷なものがあるという。また、南国のものよりも、北国のものの方が厳しい内容や結末だとも聞いた。昔話や童話は、その地域の気候、民族性、宗教なども大きく反映されているようだ。
最近、子どもや若い世代に人気があるテレビゲームを見る機会があった。かわいいキャラクターが、「○○を殺した」とか「やっつけた」などと言いつつ前へ進んでいる。男性が読む漫画雑誌には殴り合いなどの描写が豊富だ。そのような環境にどっぷりつかっていると、他人を傷つけることに何の抵抗もなくなるのではないかと心配になった。
目次
1面
- 平成25年 同窓会新年交歓会
- 我が学生時代 岩﨑政明(29回生)
- 同窓会総会告示
- 螢光板
2面
- 12月定例理事会
- 1月定例理事会
- 故松井瑞夫名誉教授の足跡 湯澤美都子(48回生)
3面
- 平成25年度同窓会医学奨励基金研究助成金受領者決定
- 最終講義 澤 充主任教授 稲田紀子(61回生)
- 落語に学ぶ雑学(16) 佐藤公望(48回生)
- 「同窓会名簿及び小史」完成!!
4面
- 医学部長室から(30) 片山容一(47回生)
- 知っていますか?医学部史料室(137) 宮川美知子(59回生)
- 心に残っている患者さん 刑部光太郎(48回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2012年12月)
- 同窓会ホームページの改変について お知らせ
5面
- 学校法人日本大学第一学園創立100周年記念式典に参加して 中川滋木(37回生)
- 今、学生は…(6) 大木留美(2学年クラス委員)
- なんとかならないか(V)なんとかしたい 奈良田光男(30回生)
- 60周年記念文庫(79)レジャーダイバーのための潜水医学 大岩弘典(32回生)著
- キャンパスにみるアングル 大学院棟一部取り壊し(1)
6面
- 片山教授が日本頭蓋底外科学会の第24回学術総会を開催 福島崇夫(68回生)
- 同窓会だより 渋谷支部会の開催 木島太郎(63回生)
- 東医体男子ベスト8、山梨大に惜敗。および軽井沢OB現役親善戦のご報告 伊藤大介(61回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 宮川美知子(59回生)
7面
- 同窓会だより 平成24年度 宮城・岩手支部合同同窓会開催 五十嵐丈太朗(53回生)、桜越会開催 熊谷振作(44回生)、豊島区支部会「桜門医会」開催 吉澤明孝(58回生)
8面
- 同窓会だより 柔道部OB会開催 吉澤明孝(58回生)、静岡県支部、山梨県支部合同コンペ 中島健一(48回生)、三一会(昭和33年卒)の集い 中根正雄(31回生)