同窓新聞
第632号(2013年4月号)
2013.06.26
螢光板
最近の医学部の学生は、アルバイトをするのだろうか?巷では、就職活動としてアルバイトをする人がいる。より自分を知ってもらうことで、就職に有利になる、という考えのようだ。インターンシップというのもあるが、これとはちょっと違うらしい。
私が学生だったのは、もう20年以上前のこと。家庭が裕福ではなかったので、予備校時代も医学部時代もアルバイトをした。医学部時代は時間がないので、もっぱら家庭教師のアルバイトだったが、予備校時代はそんなハイソなアルバイトはできない。親が認めてくれるようなアルバイトというと、電電公社(現在のNTT)や郵便局だった。授業の都合で、早朝にパン屋で働いたこともある。当時は、お金を得ることが目的だったが、医師になってからこの経験が大変役にたった。毎日接する患者さんの職業は多種多様だが、自分のアルバイトの経験から、容易に話を合わせることができるし、相手の言うことも理解しやすい。患者さんも親近感をもってくれるようだ。
数年前に、同じクラブの後輩(学生)と話す機会があった。彼は、「授業の都合があるから、普通の時間帯のアルバイトができない」と前置きして、深夜の工事現場で交通整理をするアルバイトをしている、と言っていた。自宅から自転車で行ける範囲の現場を紹介してもらうことと、翌日の授業に影響しない土曜日の夜などに限っているということだった。ペイがよいし、効率的らしい。生き生きと語る彼の目を見ていて、「きっと、患者さんに慕われるよいお医者さんになるだろうな」と思った。
目次
1面
- 春の評議員会・定時総会開催
- 同窓会学術奨励賞候補者、同窓会推薦講演候補者の推薦について
- 螢光板
2面
- 論壇 PM2.5のち鳥インフルエンザ
- 平成25年度大学院医学研究科・医学部開校式 大学院41名、学部120名の新入生を迎えて
- 平成25年度新入生名簿
3面
- 新入生を迎えて 日大医学部同窓会会長 岡野匡雄(43回生)
- 新入生を迎えて 医学部長 片山容一(47回生)
- 顔 武井正美教授(53回生) 血液膠原病内科学分野
- 学芸 八百津発電所 市立岡谷病院 白川貴志、iPS細胞を用いて神経変性疾患を治療できるか? 日本大学研究所教授・神経内科 大石 実
- 同窓の付属病院受診システム
4面
- 4月定例理事会
- 最終講義 麦島秀雄教授(46回生)小児科学系小児科学分野主任教授 造血幹細胞の臨床応用について ー造血幹細胞移植を中心にー
- 心に残っている患者さん 川嶋房宣(48回生)
5面
- 同窓会推薦講演 心臓外科から遠隔教育への旅 ー親の七光りから逃れてー 宮本 晃 日本大学大学院前教授(43回生)、逆紹介について一言 栃原敏彦 北区・浮間中央病院院長(47回生)、世田谷区若手医師の会と私 ー出会いと科学する心ー 神津 仁 神津内科クリニック院長 昭和大学客員教授(50回生)
6面
- 日本大学医学会・日本大学医師会定期総会プログラム
- 第518回 日大医学会例会プログラム(第27回 関連病院同窓会学術集談会)
- 日本大学医学部附属板橋病院 外来診療担当医表
7面
- 平成25年度事業計画
- 平成25年度一般会計収支予算書
- 平成25年度学生支援特別会計収支予算書
8面
- 平成25年度名簿特別会計収支予算書
- 第107回医師国家試験 合格率は最高水準へ 根東義明 社会医学系医療管理学分野教授
- 医師国家試験の合格状況と順位
9面
- 知っていますか?医学部史料室(139) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
- 医学部長室から(31) 片山容一(47回生)
- キャンパスにみるアングル 大学院棟一部取り壊し(3)
- Around the World〜この時、世界は〜(2013年3月)
10面
- 今、学生は…囲碁部 徳永 航(医学部5年生)
- 同窓会だより 獅子会(昭和45年卒)開催 岡野匡雄(43回生)