同窓新聞
第634号(2013年6月号)
2013.09.26
螢光板
以前、SG(small group)と称して学生10名前後につき専任教員(多くは教授、助教授)が1名つき、食事会、飲み会が行われていた。現在、類似のものとしてsmall group seminar(SGS)がある。これは「授業」として入学したての1年生に「現在の日本や世界の保健・医療、それらの研究状況、関連する分野の動向を平易な解説や医学の先輩でもある教員と少人数の学生との接触で学ばせ、医学に対する興味・動機・使命感を湧出させる」 ことを教育目標としている。
学生側からみると、話もしたことのない学生同士が適当なグループに括られ、さらに一面識も無い多忙な教員に連絡をとり、お互いの日程を調整して課題を遂行するセミナーである。他の講義や実習より余計な手間がかかり、「チョー・メンドウ」である。担当教員の一人としてSGS前の学生たちは不平不満の塊かも?と多少気懸かりであったが、実際の学生達は、面倒な事前調整や学科とは直接関係ない課題を素直に面白がっていたようである。
入試の面接で医師に必要な能力は?と聞けば、ほぼすべての受験生が反射的に即座に「高いコミュニケーション能力」と答える。しかし、実際には初対面の人と(それもかなり目上の)真剣に「対話」する経験など皆無ではなかったか。そういう意味では、授業内容はともかくSGSを体験する意義はあるのだろう。ただ元医学生としては、教員と学生とが飲み食いしながら学問、社会、趣味など様々な話を自由に語り合えた「SG」を今でも懐かしいと思うのであるが。
目次
1面
- 第27回関連病院・同窓会学術集談会開催 西成田 進(46回生)
- 6月定例理事会
- 我が学生時代 村上嘉彦(29回生)
- 螢光板
2面
- 論壇 医薬品の新製品について
- 菅野 仁先生(55回生)東京女子医科大学教授に就任 加島陽二(55回生)
- 大臣答弁を書く 渡辺 登(49回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 生物学分野専任講師 大竹伸一
- 日本大学医学部同窓会・同窓交流会参加募集のおしらせ
3面
- やさしい結核対策(1) 横浜市南区役所福祉保健センター 近藤修治(75回生)
- 学芸 岡谷市H醫院 昭和初期 市立岡谷病院 白川貴士、医療機関における災事時業務継続計画(BCP)救命医学系救急集中治療医学分野 木下浩作
- 第56回東日本医科学生総合体育大会 会場および競技日程
4面
- 同窓会長室から(34)岡野匡雄(43回生)
- 知っていますか?医学部史料室(141) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
- なんとかならないか(VI)なんとかすべきだ 奈良田光男(30回生)
- 今、学生は…(10) スキー部主将 小林 甫
- キャンパスにみるアングル 大学院棟一部取り壊し(最終回)
5面
- 同窓会だより 平成24年度茨城支部総会開催、埼玉県支部新年総会、クラス短信 櫻三會(28回生)その後
- Around the World〜この時、世界は〜(2013年5月)
6面
- 同窓会だより 珊瑚会(昭和37年卒)卒業50周年記念総会を開催、平成24年度三四会(昭和36年卒)総会、卓球部OB新年会・新卓球部旗揚げの会開催 牛山 寿(53回生)
- 同窓会60周年記念医学奨励基金研究助成金受領候補者募集
7面
- 同窓会だより 飛翔会(昭和43年卒)開催される 植田利貞(43回生)、三ツ林裕巳先生(55回生)衆議院議員当選祝賀会 日本大学医学部剣道部OB会主催 斎藤 修(57回生)
- 広島県新支部長に秋本尚孝氏(46回生)就任
8面
- 同窓会だより 世田谷支部(櫻世会)総会開催、平成24年度板橋支部同窓会
- 翠心祭・若樹祭実行委員会からのお知らせ