同窓新聞

第635号(2013年7月号)

2013.10.23

螢光板

毎年100人を超える新入生が医学部に入学してくる。出身高校等、本学へ至る路は様々だ。日本大学には多くの附属校があるため、15人程度は統一試験と医学部で行われる二次試験をパスした学生が、附属校からも進学してくる。実は筆者は、この15人程度の1人として附属校から進学した口である。その他公立、私立高校等からの入学者が多いが、社会人経験をされてからの入学者も少なくない。

私の息子は幼稚園の年長生になり、将来の夢を聞くと「お医者さん」と答えた。私自身は本人の得意な畑で伸びて、世の中で少しでも役に立つようになってもらえれば医師でなくても良いと考えている。父親が強いた訳では無い。しかしながら、より質の高い教育を受けさせてやりたいというのが親心である。小学校受験の試験時期のメインは秋であり、中学受験や高校受験と異なり、保護者面接を課してくる学校も少なくなく、半分は保護者の受験と言っても過言ではない。

さてここで医学部に至るルート、過程は、何が理想なのだろうかと考えることがある。中学受験でいわゆる御三家、新御三家と呼ばれる中学に進学する事であろうか?しかしながら社会人経験をされてから入学してくる学生の方が良医になる可能性も多分にある。僧医もいれば、落語家が本職の医師もいる。いずれにせよ、医師法第一条の精神を満たす医師であることには間違い無い。公衆衛生行政で活躍している医師も存在する。医師という資格は臨床医のみでなく、多方面に拡がっていると私は考える。

目次

1面

  • 全国私立医科大学同窓会連絡会東部会開催 副会長 鳥居孝昭(43回生)
  • 我が学生時代(1) 近藤和喜夫(48回生)
  • 同窓会臨時総会告示
  • 螢光板

2面

  • 論壇 癌放射線治療のパラダイムシフト
  • 医学部役員との合同懇親会
  • 7月定例理事会

3面

  • 志波邦夫先生 和歌山県知事賞を受賞 塩野元美(52回生)
  • 学芸 関節リウマチのBiologics治療と分子標的薬 内科学系血液膠原病内科分野 分野主任部長 武井正美(53回生)
  • Vita brevis, ars longa 小児科学系教授 高橋昌里(50回生)
  • 平成25年度 同窓会60周年記念医学奨励基金奨学生決定
  • 平成25年度 同窓会推薦講演決定
  • 平成25年度 同窓会学術奨励賞決定
  • 第12回 日本大学医療系同窓・校友学術講演会のご案内

4面

  • 医学部長室から(32) 片山容一(47回生)
  • 知っていますか?医学部史料室(142) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
  • 終戦前後の体験 岡田周策(20回生)
  • 60周年記念文庫(80)健康長寿・因果応報 臨床医が警告する「医療・数値・画像」 田中俊彦 文芸社
  • Q&Aコーナー 病態病理学系臨床検査医学分野教授 中山智祥(61回生)

5面

  • 仙台市青葉区のサロンコンサート 名誉教授 中川滋木(37回生)

  • 結核をめぐる最近のトピックス 勝呂 長(28回生)

  • やさしい結核対策(2) 横浜市南区役所福祉保健センター 近藤修治(75回生)

  • Around the World〜この時、世界は〜(2013年6月)

  • 翠心祭・若樹祭実行委員会からのお知らせ

6面

  • 今、学生は…(11)社会医療研究会 木島 佑(医学部3年生)
  • 心に残っている患者さん(上) 国吉和重(48回生)
  • 同窓会だより 平成24年度徳島県支部同窓会開催 田蒔正治(48回生)
  • 第18回 さくら消化器内視鏡研究会のお知らせ
  • 岐阜県新支部長に加藤文朗氏(40回生)就任