同窓新聞

第637号(2013年10月号)

2013.12.26

螢光板

居眠りは、私の特技の一つである。学会で会場が暗くなると、猛烈な睡魔に襲われ、居眠りをしてしまう。かつて後輩が壇上から私を探した時に、寝ていたので怒られたこともある。オーストリア生まれのブリギッテ・シテーガさん著、「世界が認めたニッポンの居眠り」によれば、日本人には、人前で昼間に眠ってしまう特有の習性があるという。外国人の目には奇異に映るようだが、日本においては日常よく見かける光景なので、居眠りはある程度黙認されている。著者はケンブリッジ大学の教授であり、日本の日常生活を研究している専門家である。彼女は日本の古典文学を参照し、居眠りが平安・鎌倉の時代に既に広まっており、現代社会だけの現象ではないと述べている。一方、外国にはシエスタという、好きな時間に勝手に昼寝をする文化圏があり、仮眠をとる習慣がある。生理学的にも、1日に2回寝ることは効果があるという。彼女が日本の居眠りから学んだことを、いくつかあげてみる。

・居眠りは社会的な隠れ蓑として役立つ。
・居眠りを2分間すれば、2時間の仕事ができる体調が整う。
・居眠りすれば退屈しないですむ。
・居眠りはアルツハイマーを減らしてくれる。
・居眠りすれば長生きできる。
・居眠りすれば明朗活発になる。
・居眠りすればストレスが減る。
・居眠りすれば自信がつく。
・居眠りすれば、ひらめきが起きる。
・居眠りは楽しい。

この本を読んでからは、学生の居眠りを認める気分になり、また、車中で居眠りをし、降りる駅直前に目を覚ます、日本人の特技に敬意を表したくなった。

目次

1面

  • 同窓交流会 in 京都 総務担当理事 吉澤明孝(58回生)
  • 我が学生時代 山田教和(29回生)
  • 2013同窓交流会ご参加の皆さま!! 投稿のお願い
  • 新年交歓会 開催案内と新春講話講演者の紹介
  • 螢光板

2面

  • 論壇 NPO法人 TODoc Networkの設立と市民公開講座開催
  • 10月定例理事会
  • 関連病院長会議開催 卒後教育担当 高山忠利消化器外科教授(53回生)
  • 同窓会ホームページの改変について お知らせ
  • 同窓の付属病院受診システム

3面

  • 第12回日本大学医療系同窓・校友学術講演会に出席して 渉外副担当理事 安藤高夫(57回生)
  • 医学部長室から(33) 片山容一(47回生)
  • 知っていますか?医学部史料室(144) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
  • メールアドレス変更のお知らせ 日本大学医学部同窓会

4面

  • Around the World〜この時、世界は〜(2013年9月)
  • 銚子市立総合病院小児科開設の頃の思い出と現在の私との繋がりについて(1) 近藤和喜夫(48回生)
  • やさしい結核対策(4)(5) 横浜市南区役所福祉保健センター 近藤修治(75回生)

5面

  • 「日本大学新宿醫院」を知っていますか? 日本大学医学同窓会「同窓会報-6-」(昭和14年10月12日発行)のダイジェスト 西成田 進(46回生)
  • 今、学生は…(12) 硬式庭球部女子主将 土屋玖美(医学部3年生)
  • 日本大学医学部附属板橋病院テレフォンサービス担当医師

6面

  • 植樹と私 参与 小林槇雄(43回生)
  • ラグビー部 関東医歯薬リーグ戦優勝祝賀会 藤田之彦(53回生)
  • 同窓会だより 第18回 文京支部総会開催 関 正人(49回生)