同窓新聞
第640号(2014年1月号)
2014.04.23
螢光板
天寿を全うするとはどういうことか? 新年を迎えて「人の寿命」について考えてみた。天から授けられた寿命と250歳のことを天寿という。長寿の祝い歳は満年齢で61歳の還暦、70歳古稀、77歳喜寿、88歳米寿、99歳白寿、100歳百寿、120歳大還暦、250歳天寿と続いていく。ちなみに大還暦を迎えたのは、ジャンヌ・カルマンさんで史上唯一の人物である。フランス人女性である彼女は、1997年に122歳で亡くなっているが、115歳を超えてもなお若いころの記憶もしっかりしてユーモアのセンスも抜群だったと伝えられている。あのヴァン・ゴッホに会った女性でもある。
「人の寿命」はどのように決まるのか? 100歳を過ぎても元気に日常生活を送っている人たちを「百寿者」と呼び、そういう人たちの研究も始まっている。寿命には個人差があるが、実は誰もが100歳という寿命を持って生まれてきているという。遺伝子を構成するDNAの端にあるテロメアの長さで、現在の寿命がわかると考えられている。テロメアは細胞分裂をするたびに短くなり、ある一定の短さになったら細胞が死ぬ。そのことから、命のろうそくまたは寿命の回数券とも言われ、テロメアが長いほど寿命が長いことが医学誌ランセットでも実証されている。生活習慣の改善でテロメアの短縮をゆるやかにすることが出来れば、人の健康寿命はなんと125歳まで延ばせるらしい。
テロメアを破壊する活性酸素を減らすことを目的に、適度な食事と運動・そして生きがいをもつことを実践して健康寿命を延ばしたいものである。
目次
1面
- 新年交歓会開催-於・東京會舘
- 我が学生時代 佐藤元昭(30回生)
- 同窓会総会告示(現駿河台病院最後の定時総会)
- 同窓会ホームページの改変についてお知らせ
- 螢光板
2面
- 1月定例理事会
- 板橋病院麻酔科の思い出 国際医療福祉大学三田病院 麻酔科教授 松川公一(51回生)
- 大浦紀彦先生(63回生)杏林大学保健学部教授に就任 秦 光賢(63回生)
- 介護老人保健施設 医師募集 石井紀夫(48回生)
3面
- NIH留学記 第3回「研究留学にみる博士号の意味」 山崎 修(76回生)
- 学芸~呼気試験と呼気ガス分析~ 医学研究企画・推進室教授 石井敬基(58回生)
- 関連病院での学生実習 板橋区医師会病院長 泉 裕之(52回生)
- 雑感 内科学系循環器内科学分野 研究所教授 渡邉一郎(50回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 渉外副担当理事 安藤高夫(57回生)
4面
- Around the World〜この時、世界は〜(2013年12月)
- 知っていますか?医学部医学部史料室(147) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
- やさしい結核対策(8) 横浜市南区役所福祉保健センター 近藤修治(75回生)
- 「第5回活躍する女性医師ロールモデルセミナー」開催 皮膚科学分野教授 落合豊子(48回生)
- 日本医師会優功賞受賞 弓倉医院院長 弓倉 整(52回生)
5面
- 落語に学ぶ雑学(20)食物編 題目:味噌蔵 食材:味噌 佐藤公望(48回生)
- 仙台市医家芸術祭へのおまねき 中川滋木(37回生)
- 肝・胆・膵癌の手術数2年連続日本一を達成! 消化器外科 山崎慎太郎(68回生)
- 今、学生は…(15)野球と学生生活 野球部主将 神津 崇
- 同窓の付属病院受診システム
6面
- 同窓会だより
- 渋谷支部会の開催 渋谷原宿南国酒家にて 木島太郎(63回生)
- 58・59・60・61・62・63・64回卒 7年合同同窓会を開催 Salvatore Cuomo Bros.にて 倉石和明(64回生)
- 毉の散歩路 第4巻 発行!!
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