同窓新聞
第643号(2014年5月号)
2014.07.23
螢光板
学会その他、さまざまな用事で長距離の移動を強いられることが多い。空港やターミナル駅などで僅かな時間ができると本屋に立ち寄ることにしている。最近、タイトルに惹かれて買った「読むだけで運がよくなる77の方法」という小さな本の最初の方に、高齢の腕のよい大工の逸話があった。
引退しようと決めた大工に雇い主が、「もう1軒だけ家を建ててくれないか」と頼み、大工は引き受けた。やる気のない大工は、彼の人生で恐らく最も粗悪な、いい加減な家を建てた。完成した日、雇い主は大工に「この家は、君へのプレゼントです」と言って玄関の鍵を渡した…という話だ。この大工が、自分が住む家を建てると知っていたら、もっと一生懸命仕事をしたのではないだろうか?文末に「いま取り組んでいることに全力を尽くすと、思いがけないところから幸運がもたらされることが多い」と書かれていた。
同じ本に、「やればできる…はウソじゃない」という記述もあった。私は、この文言が好きだ。自分が望むことを実現させることが困難に思われるとき、机上で計算して「きっとダメだ」と諦めるのは私の本意ではない。周囲から、「できっこないのに、どうしてそんなことをしようとするのか」と言われるようなことに随分チャレンジしてきた。その最たるものは、医学部受験だった。今、私は医師として働くことができているから「やればできる」を実現したことになる。「急いては事を仕損じる」から、慎重に行動することも必要だが、若い人達には、萎縮せず伸び伸びとした人生を歩んでもらいたい。
目次
1面
- 5月定例理事会
- 我が学生時代 武田守久(31回生)
- 同窓会60周年記念医学奨励基金研究助成金受領候補者募集
- 「支部長・卒業年次代表者会」におけるビデオセッションの発表募集
- 螢光板
2面
- 論壇 ばか正直のススメ
- 久代登志男教授最終講義「新病院開院に向けて思うこと-39年間の感謝をこめて-」を拝聴して 総合健診センター医長 高橋敦彦(60回生)
- やさしい結核対策(11) 横浜市南区役所福祉保健センター 近藤修治(75回生)
- NIH留学記 第6回「ワシントンDC紹介」 山崎 修(76回生)
- 日大医学同窓新聞投稿規定
3面
- 板橋病院長就任のご挨拶 板橋病院病院長 増田英樹(50回生)
- 学芸 麻酔管理と患者予後 麻酔科学系麻酔科学分野主任教授 鈴木孝浩(62回生)
- Y製紙一族の内風呂のある家 市立岡谷病院 白川貴士
- 追悼 “大兄いさん”さようなら 至誠会こうじま慈愛病院 名誉院長 奈良田光男(30回生)
- 追悼 有賀 徹先生のこと 中川滋木(37回生)
- 翠心祭出品作品 孤独 佐貫榮一(47回生)
4面
- 南ベトナムに関する予備調査報告(2)ベトナム(チョーライ病院)研修の思い出 佐藤公望(48回生)
- 国際医療帰省搬送の事 ガーデンプラザ石井クリニック 院長 石井達男(55回生)
- 日本大学医学部・関連病院 合同採用説明会を開催 医学生生涯研修センター 森山光彦(54回生)
- 平成26年度 夏季医学講座開催のお知らせ
5面
- 日大医学同窓新聞史考(2)今は亡き草創期に活躍された方へ 勝呂 長(28回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 生体機能医学系 生化学分野教授 図書館長 槇島 誠
- 第57回東日本医科学生総合体育大会 競技日程及び会場
6面
- 税を考える(22)贈与があったと認められない場合 公認会計士 税理士 松田理明
- 同窓の付属病院受診システム
- 駿河台日本大学病院 外来診療担当医表
- 知っていますか?医学部史料室(150) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
7面
- 松井輝明先生(51回生)帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科教授に就任 内科学系消化器肝臓内科学分野 今武和弘(59回生)
- 井上大輔先生(57回生)順天堂大学大学院医療看護学研究科教授に就任 要町病院 吉澤明孝(58回生)
- 同窓会だより
- 第三外科・消化器外科の女医会を結成 渡辺佳香(60回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2014年4月)
- 醫の散歩路 第4巻発行!!
- 同窓会ホームページの改変について お知らせ
- 翠心祭出品作品 夜の運河 葉山惟大(77回生)
8面
- 埼玉県支部新年総会
- 北門会(昭和23年卒)開催報告
- 群馬県支部長に島田明仁氏(50回生)就任
- 学内・板橋病院支部長に増田英樹氏(50回生)就任
- 葛飾区支部長に須藤祐正氏(46回生)就任