同窓新聞
第648号(2014年11月号)
2014.12.24
螢光板
少子高齢化が言われて久しい。地方には過疎化の波が容赦なく押し寄せている。ところが人口が増え続けている貴重な村がある。引退した人や別荘代わりの住人で人口が増えている村もあるが、これから述べる村は若年人口が増えている村である。しかも都内である。
答えは東京都小笠原村。転入人口が転出人口を上回り、村の平均年齢約40歳は全国の1957市町村のうち若い方から27番目である。65歳以上の人口割合に至っては約1割で全国市町村の中で1番少ない。当然、国民健康保険の1人当たりの医療費は全国で最も低い(157、649円)という結果になる。聞けば温暖でのびのびとした環境にあこがれた島外出身の若い夫婦が転入して子育てをしているという。2010年の統計では人口は2785人であるが、死亡8人に対して出生は40人の自然増である。
村内に病院はないので出産は本土に行かなければならない。空港がないので航路で東京まで約1000kmを丸1日かかる。大型小売店もない、国道もない、図書館もない、公民館もない村である。それでも自然にあこがれた住民の転入は増え続けている。人口は46年前の本土復帰時の約4倍になっている。山間部の限界集落には申し訳ないが地の利にはかなわないということだろうか。
ところで駅から至近とはいえない板橋区大谷口の日大板橋病院の1日の外来患者数は約2300人である。都心のほぼ同じ1000床規模の私立大学病院と外来患者数は比肩しうる。地の利は良くないが健闘していることを誇りに思いたい。
目次
1面
- 平成26年度 評議員会・臨時総会開催 総務担当理事 吉澤明孝(58回生)
- 我が学生時代 名誉教授 櫻井 勇(32回生)
- 新年交歓会のご案内
- 平成26年度 長寿者御芳名一覧
- 速報 次期会長・梶原 優氏(45回生)に決定!
- 螢光板
2面
- 論壇 iPad、スマホ、ゲーム脳
- 支部長・卒業年次代表者会開催 総務担当理事 吉澤明孝(58回生)
- 板橋病院長就任挨拶 平山篤志
- 平成26年春の叙勲者 旭日双光章 栗原宏介氏(26回生)
3面
- 11月定例理事会
- 平成25年度一般会計収支決算書
4面
- 平成25年度学生支援特別会計収支決算書
- 平成25年度名簿特別会計収支決算書
- 日大医学会秋季学術大会開催される 湯澤美都子(48回生)
- 第13回日本大学医療系同窓・校友学術講演会に出席して 渉外担当理事 平山晃康(54回生)
5面
- 平成25年度同窓会60周年記念 医学奨励基金研究助成金受領者成果報告
- 抗がん治療におけるChk1阻害剤感受性を決定する生物学的因子の同定 安藤清宏(71回生)
- 急性薬物中毒症例に対する脂肪乳剤の有用性 堀 智志(81回生)
- 肺癌個別化治療における癌組織内のチミジル酸合成酵素発現に関する研究 清水哲男(71回生)
6面
- NIH留学記 第11回「学校で教えてくれない英会話」 山崎 修(76回生)
- 落語に学ぶ雑学(23)食物編 題目:芋俵 食材:さつまいも 佐藤公望(48回生)
- 世界を目指す若い人たちにお薦めの本 皮膚科 照井 正
- 日大医学同窓新聞投稿規定
- 学術奨励賞受賞記念講演要旨
- 胸部大動脈疾患に対する低侵襲手術の開発とその背景 秦 光賢(63回生)
7面
- 携帯型心電計の臨床および多様な応用 笠巻祐二(58回生)
- 食道疾患に対する外科的治療と栄養管理 三松謙司(68回生)
8面
- Around the World〜この時、世界は〜(2014年10月)
- 知っていますか?医学部史料室(155) 新聞担当理事 宮川美知子(59回)
- 翠心祭を終えて 翠心祭実行委員長 関 章秀
- 若樹祭を終えて 若樹祭実行委員長 鈴木まい
9面
- 二人で歌う~鈴木弘祐・浩子 中川滋木(37回生)
- 春山幸子先生 油絵個展開催す 遠藤 潔(54回生)
- 今、学生は…(21) 音楽部主将 三輪裕仁(医学部4年)
- 同窓会だより
- 第19回文京支部総会開催 関 正人(49回生)
10面
- 三四会旅行(昭和36年卒)北海道旭川-富良野の旅行 武田邦彦
- 第一外科同窓会総会および学術講演会 小川勝由(54回生)
- キャンパスにみるアングル 駿河台日本大学病院 第5回 川田 望(56回生)