同窓新聞

第659号(2015年12月号)

2016.01.28

螢光板

先日学会のため札幌に出張した。現地在住の友人と久方ぶりの再開を祝し、ジンギスカンを楽しんだ。生産量が少ないため滅多に食べられないという北海道産サフォークラムは、臭みは少ないけれども羊独特の風味がしっかりとしていて、軟らかく大変美味であった。最近は東京のスーパーでも牛、豚、鶏肉にならんでラムやマトンをよく見かける。羊肉も一般的に食卓に上るようになってきているようである。

医学用語にも「羊」がつく単語がある。羊膜は子宮の中で胎児を包んでいる膜で、胎児由来の細胞からなる。また、胎児は羊水中に浮かんで成長する。なぜ「羊膜」「羊水」と、妊娠・胎児に関わる言葉に「羊」がつくのか疑問に思い、調べてみた。羊膜は英語でamnionだが、これはギリシャ語のamnos(子羊)に由来する。古代ローマ時代のギリシャの医学者Rufusが著した書物に「胎児は肌着で包まれている。その肌着は薄く軟らかい。それのことをamni’onとよんでいる」とあり、既に紀元100年ごろには、胎児を包む膜をamnionとよんでいたようである。残念ながら語源ははっきりしなかったが、当時から羊が人間の生活に極めて身近な動物であったことがしのばれる。羊膜は分娩後に不要となり捨てられる運命だが、近年では羊膜を用いた再生医療に注目が集まっており、臨床応用への発展が期待される。

さて、ひつじ年の平成27年も暮れゆこうとしている。医学部では新カリキュラムが導入された元年でもあった。来年はさる年。どうぞ、よいお年をお迎えください。

目次

1面

  • 平成27年度 評議員会・臨時総会開催 総務担当理事 吉澤明孝(58回生)
  • 我が学生時代 野口和哉(49回生)
  • 新年交歓会開催案内と新春講話講演者の紹介 総務担当理事 吉澤明孝(58回生)
  • 平成27年度長寿者御芳名一覧
  • 螢光板

2面

  • 論壇 生活保護・貧困・男女格差・奨学金
  • 学芸 統合失調症の病因解明 日本大学医学部精神医学准教授 高橋 栄(63回生)
  • 税を考える(27)一人医師医療法人の今後のゆくえ…医療法と税法の関係について(その3) 公認会計士 税理士 松田理明
  • 平成27年秋の叙勲・褒章受章者

3面

  • 学生会員連携委員会発足について 学生会員連携委員会委員長 高山忠輝(63回生)
  • Around the World〜この時、世界は〜(2015年11月)
  • 知っていますか?医学部史料室(166) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
  • モンノムの思い出 飲み食い編 佐伯周子(59回生)
  • 日大医学同窓新聞投稿規程

4面

  • 学術奨励賞受賞記念講演要旨
  • Evidence Based Hepato-Biliary‐Pancreatic Surgery in Nihon University 山崎慎太郎(68回生)
  • 消化器領域における超音波診断学の進歩とこれからの役割 小川眞広(61回生)
  • 同窓の付属病院受診システム
  • 「日大医学雑誌」論文募集のお知らせ

5面

  • 日本大学医学部同窓交流会(大分)に参加して 副会長 安藤高夫(57回生)
  • 今、学生は…(30) 卓球部主将 腰塚慎一郎(3年生)
  • 同窓交流会in大分に参加して 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
  • 同窓会だより
  • 緑陰会(61回生)同窓会 IN 北海道 伊藤大介

6面

  • 杉並支部総会開催 幾石泰雄(57回生)
  • 獅子会卒業45周年記念クラス会開催 岡野匡雄
  • 我が家のさくら 林 国樹(61回生)