同窓新聞
第676号(2017年9月号)
2017.10.31
螢光板
本学のキャンパスに医聖に因んだヒポクラテスの木(樹)があるのをご存知ですか。本館の南西の奥にある2本のプラタナス(鈴懸の木)がそれで、四方に大きく枝を広げて緑陰を落としている。その下には寄贈者の駿一会(1回生)の手で建てられた医頌(昭和56年11月)があり、これには「若人よ 来たり憩え/プラタナスの木陰に/友よ 来たり仰がん/ヒポクラテスの遺訓を/医師ら茲に集い/共に学び/思索せん。」とある。
医聖ヒポクラテス(前460頃~375頃)は生地ギリシャ・コス島で医の倫理や医術を説いたが、その広場には今もなお後継のプラタナスの大樹があり、ヒポクラテスの木と呼ばれている。そして、世界各地で医療倫理や医学教育のシンボルとして分与植樹されている、と。
我が国への渡来は昭和44年頃からで、幾つかのルートがあり篠田株、蒲原株、緒方株などの9系統が知られている。その一つに日本赤十字社の創立百周年記念(昭和52年)にギリシャ赤十字社から贈られた24本の苗木が成長し、その後に各地の病院へ分与植樹されたようで、この系譜が最も多い。が、植樹の不具合や病虫害、施設の移転などで伐採されたものもあるが、約230本にもなるようだ。
本学のそのルーツは「ヒポクラテス会」から分譲されたもので、間もなく40歳を迎える。この樹木がさらに幾星霜を経て天を覆うように繁茂して巨幹となることを願い、医聖の箴言の「人生は短く、術のみちは長い。機会は逸し易く、試みは失敗すること多く、判断は難しい。」を心にとめておきたい。
目次
1面
- 9月定例理事会
- 我が学生時代 相良吉厚(36回生)
- 同窓会臨時総会告示
- 螢光板
2面
- 論壇 思いやる心-忖度-
- 夏季医学講座を終了して 日本大学医師会会長 増田英樹(50回生)
- クラス名考「桑蓬会」 木戸吾郎(55回生)
- 広島県支部長に中川健二氏(50回生)就任
- 北多摩支部長に伊藤 豊氏(59回生)就任
- 醫の肖像~日本大学医学部コレクション~発売開始!!
3面
- 選挙管理委員会から
- 学会開催担当者補助金規程
- 「日大医学雑誌」論文募集のお知らせ
- ご意見募集!!
4面
- 菊岡正和先生(44回生)神奈川県医師会長に
- 同窓会長室から(47) 梶原 優(45回生)
- 最近感動したPCソフト 徳橋泰明(53回生)
- 同窓の附属病院受診システム
- 日大医学同窓新聞投稿規程
5面
- 税を考える(32)医療法改正~医療に関する広告規制の見直しについて~ 公認会計士 税理士 松田理明
- 今、学生は…(46)四学年クラス委員 馬渡惟史(医学部4年生)
- 知っていますか?医学部史料室(183) 新聞担当理事 宮川美知子(59回)
-
思い出(1)くまそ会の歴史 久保田順一(30回生)
6面
- どういう会なんだ 中川滋木(37回生)
- Around the World〜この時、世界は〜(2017年7、8月)
- 同窓会だより 鎌倉白濤会(四十六回クラス会)開催
- Q&Aコーナー ニューモバックスの効果について
7面
- ホームカミングデー2017開催について
- 平成29年度日本大学医学部同窓会高知県支部総会開催
- 旧第二外科OB会開催(旧心臓血管・呼吸器・総合外科OB会)
8面
- 32回生 桜刀会総会開催
- 快仁会(44回卒)ゴルフコンペ開催
- 翠心祭・若樹祭実行委員会からのお知らせ