同窓新聞

第682号(2018年4月号)

2018.05.31

螢光板

多くの同窓がそうであるように、私も飛行機や新幹線を含むさまざまな乗り物を利用して遠出をすることがある。時間に余裕がないことが多く、悲しいかな…夜遅く現地に到着して用事が済み次第帰るということが日常茶飯だ。数十年前に医局の先輩が、「昔はよかった。携帯電話やポケットベルがなく、学会に行ったついでに観光するくらいの余裕があった」と言っていたのを思い出しては、現代の時間管理社会を痛感している。

さて、数年前の春に、自分が委員長をしている委員会の開催日を、地方出張の移動日とブッキングさせてしまったことがあった。委員会は、東京で土曜日曜、地方出張のメインは徳島県で翌日曜日の午前8時に予定されていた。東京での委員会の予定終了時刻は20時30分〜21時で、飛行機・列車ともに最終便に間に合わない。翌日の朝一番の飛行機では徳島での開会に間に合わない。いずれも抜けることのできない用事だったので、旅行会社と相談して、夜行の高速バスを利用することにした。

高速バスを利用したことはあるが随分前のことで、すごく疲れた思い出しかない。期待しないで、当日夜バス乗り場に行った私は、最近の高速バスの進化に驚いた。旅行会社が手配してくれたのは、ほぼフラットになるベッドに近い座席だった。この路線では、このタイプの座席がバス1台あたり4席設置されているという。振動もほとんど感じず、23時過ぎにSAに寄ってから、午前5時半ころに最初の降車場に着くまで爆睡できた。お陰さまで徳島での仕事も無事終了し、同日午後に飛行機で帰京した。