同窓新聞
第720号(2022年1月号)
2022.03.31
プリズマ
私の趣味の一つに全国の城巡りがある。公益財団法人日本城郭協会により平成19年に「日本100名城」が選定され、スタンプラリーが開始されたが、気が置けない仲間と土曜日の外来診療後にあらゆる交通手段を駆使して一泊二日で出掛けるのが定番だ。戦国時代から江戸時代にかけての近世城郭だけでなく、日本における城郭の起源とされ防御施設を備えた弥生時代の環壕集落の吉野ケ里遺跡から、古代の朝鮮式山城や城柵・中世の居館や山城・アイヌの根室半島チャシ跡群・琉球王国のグスクなど多岐にわたっており非常に魅力的である。江戸時代以前からの天守が現存しているのは12城だけであるが、城門・櫓などの建築物、それも外観のみならず、内部の木組みや調度、更には敵の攻撃を防ぐ縄張の工夫は見応え十分である。また、江戸幕府の「一国一城令」や明治政府の「廃城令」により石垣しか残っていない城も多いが、石垣の積み方を見るだけでも城の歴史が感じられる。6年半の歳月をかけて少しずつ全国を巡り、平成28年9月18日に100城目の萩城を訪れ、晴れて「日本100名城」をすべて制覇することが出来た。では、今は何をやっているのかと疑問に思われる方もいるかと思うが、平成29年に「続日本100名城」が新たに選定され、スタンプラリーが開始されている。現在は、コロナ禍で中断しているが、収束後に全国2巡目の旅をゆかいな仲間たちと再開するのが今から楽しみである。
目次
1面
- 前立腺がんの最新治療 日本大学医学部 泌尿器科学系 泌尿器科分野 高橋 悟
- 令和3年 秋の叙勲者
- 「診療報酬改定のポイント」オンライン講演会 主催:日本大学医学部同窓会 会員交流委員会
- プリズマ
2面
- 戦前医学科・同窓会の歴史―日大医学会の立上げと日大医学雑誌―(27) 日本大学医学部創設100周年記念誌 編纂作業部会 部会長
西成田 進(46回生) - パラダイムシフト 録音機器のパラダイムシフト 相磯ますみ(59回生)
- ロコモ予防に必要な運動―先進国が抱える大きな課題― 日本大学医学部 整形外科学系 整形外科学分野 中西一義(67回生)
3面
- 会員からの投稿意見
- 前田中理事長体制が医学部・そして大学病院の経営に与えた影①―日大医学部再生への提言― 前小児科主任教授 高橋昌里(50回生)
- 日大 背任事件とこれからの医学部 ハーバード大学医学部外科教授 マサチューセッツ総合病院移植外科 河合達郎(54回生)
- 日大板橋病院を建替え 日大医学部を立て直そう(その1.) 古城資久(57回生)
- 半世紀前の教訓は生かされたか? 日大理事逮捕について 野村洋二(42回生)
-
学校法人の管理運営に関する対応及び報告について(回答)
4面
- 1月定例理事会
5面
- 今、学生は…(88) 木内琳央(3年生)
- 心に残っている患者さん 医学研究企画推進室教授 板橋病院臨床研究センター長 加藤公敏(54回生)
7面
- 令和3年度 静岡県支部同窓会
- 動向(令和3年11、12月)
- ゴール8 働きがいも 経済成長も 天木 聡(52回生)
8面
- 令和4年度 医学部同窓会60周年記念 医学奨励金研究助成金受領者決定
- 令和2年度 同窓会60周年記念 医学奨励基金研究助成金受領者成果報告 日本大学医学部小児科学系小児科学分野准教授 長野伸彦(77回生)