同窓新聞

第721号(2022年3月号)

2022.04.28

プリズマ

コロナ下で夜は自宅にいる割合が増え、若者と違いSNSを見るよりもテレビ番組を視聴する時間が増えている。中国北京冬季オリンピックでの日本人選手たちの活躍、メダル獲得に喜びつつも、日の丸飛行隊の活躍のあった札幌冬季オリンピックでの日本中の高揚感、一体感と比べると獲得メダル数は最多とはいえ、盛り上がりに欠けていたように思える。札幌冬季オリンピックの開催は、ちょうど半世紀前の1972年で日中国交回復のあった年である。当時のニュース映像を見れば北京市内は自転車にあふれ自動車はまばらで、まだ発展途上国のため自動車が少なくいずれ日本のように自動車が町中にあふれると思っていた。中国が50年間で日本を追い抜き世界第2位の経済大国に発展すること、現在のようにエコの見地から自転車が見直されるとは思っていなかった。完成時東洋一の大学病院といわれた日本大学板橋病院の竣工も、ほぼ同時期の1970年であり、ちょうど建設に掛かる1968年から1969年にかけては当時の日大本部の問題に起因する日大紛争が世間の耳目を集めた時期である。まさにほぼ半世紀後に板橋病院の新規建築を迎え、今回の日大本部執行部に起因するトラブルが発生した。前回のトラブルを乗り越え病院を建設した先達に負けぬように、今回も新執行部に協力しつつ日本大学医学部同窓会は一致団結して新病院建設に向かって高揚感をもって邁進出来たらと思う。

目次

1面

  • 令和3年度 大学院医学研究科・医学部 学位記伝達式挙行
  • 令和3年 秋の叙勲者
  • 同窓会総会告示
  • プリズマ

2面

  • 卒業を祝して 日本大学医学部 後藤田卓志
  • 祝辞 日本大学医学部同窓会 第23代会長 隈部時雄(47回生)
  • 学長賞受賞にあたって 吉田大祐(6年生)
  • パラダイムシフト パラダイムシフトの概念/皮膚科におけるパラダイムシフト/"Adapt or disappear” 原 弘之(59回生)
  • 動向(令和4年1、2月)

3面

  • 日本大学医学部の岡谷疎開について-その1-(28) 日本大学医学部創設100周年記念誌 編纂作業部会 部会長 西成田 進(46回生)
  • 心に残っている患者さん 德橋泰明(53回生)
  • 今、学生は… (89) 2年クラス委員 田中里奈(2年生)

4面

  • 会員からの投稿意見
  • 前田中理事長体制が医学部・そして大学病院の経営に与えた影②-日大医学部再生への提言- 前小児科主任教授 高橋昌里(50回生)
  • 日大板橋病院を建替え 日大医学部を立て直そう(その2) 古城資久(57回生)

5面

  • 2月定例理事会

6面

  • 3月定例理事会

7面

  • 令和3年度 第3回 日本大学医学部同窓会学術講演会 日大板橋病院の医療連携について 日大板橋病院患者支援センター長 高山忠輝(63回生)
  • 肺がん外科治療 現況と今後 外科学系呼吸器外科学分野 櫻井裕幸
  • これまでの胃がん治療成績と今後について 外科学系消化器外科学分野 主任教授 岡村行泰
  • ゴール9 産業と技術革新の基盤をつくろう 天木 聡(52回生)

8面

  • 医療政策講演会 開催報告 会員交流委員会 担当理事 安藤高夫(57回生)
  • 参与就任挨拶 河合 俊(46回生)
  • 関西ブロック 合同支部会開催 清水 紘(42回生)