同窓新聞
第726号(2022年9月号)
2022.10.31
プリズマ
東京工業大学と東京医科歯科大学が統合に向けた協議を開始するというニュースは、驚きをもって受け止められた。これまでにも国立大学の統合はいくつもあったが、両校は「指定国立大学法人」十大学のうちの二校である。「各大学の重点・戦略分野をこれまでと変わらず強化することに加え、自然科学の様々な分野を自由な発想で掛け合わせ、課題解決に直接貢献する新たな学術分野を生み出せる」と、東工大の益学長は述べている。学長間での意見が一致したところで、最終決定は両法人での協議の結果によるが、医・歯学、理工学の分野での連携により、国が設立したファンドにより支援が受けられる「国際卓越研究大学」に公募することも視野に入れているようである。医療系では、慶應義塾大学が二〇〇八年に共立薬科大学と合併、延期になったようであるが東京歯科大学との合併協議が報道されている。いずれの統合や合併にも、少子化は大きな理由の一つと思われるが、医療系での連携や、医療系、理工学系との連携でより大きな研究成果が得られ、その成果が優秀な人材の確保にも繋がる。既にその条件を持っている日本大学は、学部の垣根を越え、これまで以上の連携を進めるべきで、その中心に板橋病院、板橋キャンパスを構築していく必要があるのではないか。頑張れ!日本大学医学部。
目次
1面
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日本大学副学長の就任にあたって 武井正美(53回生)
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プリズマ
2面
- 太平洋戦争戦時下の日大医科(令和4年6月30日同窓会学術講演会講演要旨) 日本大学医学部創設100周年記念誌編纂作業部会 西成田 進(46回生)
- パラダイムシフト インターネットの台頭と従来型マスメディアの減少・グローバリゼーションの加速・従来型マスメディアの減少・情報格差の改善・インターネットの活躍と問題点(前皮膚科主任教授 鈴木啓之先生・38回生)
- 慰霊、鎮魂せずに、和解、平和はあり得ない 菅野寛也(31回生)
3面
- 税を考える(47)生命保険会社の提案は本当か? 公認会計士・税理士 松田理明
- 今、学生は…(94) 写真部主将 小鳥修太朗(医学部4年生)
- NASA JSC CVLab.留学時の活動報告について。その6 中里龍生(61回生)
4面
- 戦後の医学部(32)―医学進学コース(その2)― 日本大学医学部創設100周年記念誌編纂作業部会 部会長 西成田 進(46回生)、三島教養部「医学進学コース」 有山雄基(32回生、元奈良県医師会長)
- 我が学生時代―私が基礎医学者になった訳― 上田秀一(獨協医科大学名誉教授・54回生)
5面
- 9月定例理事会
- 動向(令和4年7、8月)
7面
- 医局紹介 日本大学医学部 放射線医学分野について 医局紹介 岡田真広
- 形成外科医局紹介 樫村 勉(75回生)
- ゴール14 海の豊かさを守ろう 天木 聡(52回生)
8面
- 総務副委員長・医療連携副委員長_就任挨拶 渡辺 豊(46回生)
- 同窓会参与就任の御挨拶 古城資久(57回生)
- 44回クラス会(快仁会) 熊谷振作
- 2022メディカルセブンス大会 日本大学医学部over 40チーム優勝 日本大学医学部 外科学系乳腺内分泌外科分野 准教授 日本大学医学部附属 板橋病院乳腺内分泌外科 科長 医局長 榎本克久(69回生)