同窓新聞
第728号(2022年11月号)
2022.12.23
プリズマ
ここ2~3年、新型コロナウイルス感染症の為の発熱外来、個別のコロナ予防接種、季節性インフルエンザの予防接種、時間外の診察希望者の電話、往診と振り回されている毎日である。標榜科以外の内科疾患については、頭のレベルを保つためにもWEB講習会の勉強を欠かすことはできないが、毎晩のように2~3の講演会が重なり、その選択にも苦労している毎日である。こんな目まぐるしい毎日の終盤になるとふと思うことがあります。「どうして医者の道を選択したのだったかな」と。1950年代で両親が開業医、当時両親と同じ部屋に寝ていた私は、父親は夜には医業以外の付き合いで酒が入ることも多く、夜の往診や診察は母親に押し付けるばかり。幼い子供時代でも母親の苦労を思うあまり、自分が医者だったら自分が診るのにと思い始まったのが小学5年のころだったようだ。夕食を家族一緒にということもあまりなく、どちらかの親が欠けているか、兄弟2人だけも多かった。自分は幸い腰が軽くできていて、身軽に動いてはいたもののこのごろ時間外診療は少しきつく感じるようになってきた。後継ぎのはずだった長男は音沙汰なく勤務医を続けているようで、自分もそろそろ定年という区切りがほしい年になってきたようだ。
目次
1面
- 日本大学医学部附属板橋病院患者支援センターの取り組み 日本大学医学部附属板橋病院 患者支援センター副センター長、小児外科科長 日本大学医学部同窓会広報担当理事 上原秀一郎(70回生)
- 小児における新型コロナワクチン接種の現況 日本大学医学部 小児科学系小児科学分野・准教授 伊藤嘉規
- HPVワクチンの接種勧奨再開と接種上の注意点~子宮頸がんを始めとするHPV関連がんの予防~ 産婦人科学 主任教授 川名 敬
- プリズマ
2面
- 教授就任挨拶 日本大学松戸歯学部 内科学講座・循環器 教授 秦 光賢
- 国民健康保険関係功績者厚生労働大臣表彰を脳神経外科学の吉野篤緒教授が受賞されました。 脳神経外科学系神経外科学分野医局長 山室 俊(82回生)
- パラダイムシフト 宇宙観 根岸七雄(40回生)
- 落語に学ぶ雑学(61) 食物編 題目 笑い茸 食材 茸(毒茸) 佐藤公望(48回生)
3面
- 〈地域社会へのリアルな情報発出〉新型コロナウイルス感染症からの脱出ゲームのなかで “うつらない・うつさない”ための行動変容とワクチン接種の意義(後編) 日本大学名誉教授 公立阿伎留医療センター名誉院長 荒川泰行(40回生)
- 第13回キャリアアップセミナー『先輩医師と話をしてみよう!!』 女性医師ネットワーク委員会 四万村三惠(60回生)
- 戦後の医学部・同窓会(34)―「日大医学同窓新聞」発刊の経緯(1)― 日本大学医学創設100周年記念誌編纂作業部会 西成田 進(46回生)
4面
- 11月定例理事会
5面
- 動向(令和4年9、10月)
7面
- 医局紹介 眼科医局紹介 栗田淳貴
- 腎臓内科医局 丸山高史(日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野・71回生)
- ゴール16 平和と公正をすべての人に 天木 聡(52回生)
- 神奈川県支部会 吉川琢磨(64回生)
8面
- 令和3年度 同窓会60周年記念 医学奨励基金研究助成金受領者成果報告 日本のCOVID-19後遺症患者における心臓・肺血管障害に関する研究 内科学系循環器内科学分野助教 村田伸弘(82回生)
- 学術奨励賞受賞記念講演要旨「タンパク質分解系・自然免疫制御に基づく糖尿病・糖尿病性腎臓病の病態解明」 徳島大学大学院医歯薬学研究部実践地域診療・医科学分野 特任准教授 乙田敏城(76回生)