同窓新聞
第731号(2023年3月号)
2023.04.28
プリズマ
新型コロナの感染症法上の位置づけを5月8日より季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げることになりました。今年の2月後半になってコロナの第8波はようやく収束しつつありますがコロナ感染者の発生は今も続いています。この先の社会活動の正常化には引き下げは必要ですが、現状コロナをインフルエンザと同じ対応に出来るのでしょうか?コロナがオミクロン株になり重症化は少なくなりましたが、コロナ感染により持病が悪化して亡くなる高齢者が相次ぎ、今でも高齢者にとっては怖い病気です。また治療薬もコロナにはインフルエンザのタミフルのような確実に効果があって直ぐに手に入る薬がありません。更にコロナはエアロゾル感染でマスクのみでは予防が難しく、5類になったとしても他の疾患の患者さんと同じ待合室で待たせることは出来ません。コロナ患者さんの診察には動線を分け感染予防対策が必要であり、その対応には手間とお金が掛かり、日本医師会は医療機関への支援継続を求めています。政府は当面は補助金と診療報酬の特例を継続するとの事ですが、徐々に縮小していく予定のようです。この先政府には日本医師会が求めているように患者さんや医療機関が混乱しないよう段階的な対応を経て慎重に移行してほしいと思います。
目次
1面
- 令和4年度 日本大学大学院医学研究科・医学部学位記伝達式挙行
- プリズマ
2面
- 卒業を祝して 医学部長 木下浩作(救急医学系救急集中治療医学分野・60回生)
- 祝辞 日本大学医学部同窓会 第23代会長 隈部時雄(47回生)
- パラダイムシフト— 子どもの遊び — 正木忠明(47回生)
- 学長賞 内田碧輝(96回生)
3面
- なぜNASAの研究を選択せず田舎の開業医を選んだのか? その8 中里龍生(61回生)
- 戦前医学科の活動から(37)—日大医学同窓新聞226号(昭和47年12月25日)から— 医学部創設100周年記念事業準備委員会 西成田 進(46回生)
- 今、学生は…(98) 剣道部主将 塚本大輝(3年生)
4面
- 2月定例理事会
- 大学、各学部が取り組む問題点は? 中川滋木(37回生)
5面
- 3月定例理事会
6面
- 動向(令和5年1、2月)
7面
- 板橋病院 血液・腫瘍内科の ご紹介 八田善弘(56回生)
- いつまでも自分の足で歩き、 生涯現役を目標に 林 洋一(41回生)
- 【SDGs】達成度における日本の立ち位置 天木 聡(52回生)
8面
- 同窓会参与に就任して 上條由美 (61回生)
- 心に残っている 患者さん 浦上達彦(小児科学系小児科学分野臨床教授 浦上小児内分泌・糖尿病クリニック院長・55回生)
- 兵庫県支部総会 明石恭治(52回生)
- 著書紹介「デプレッションカリカチュア 飯島 幸生(58回生)」 新聞担当副会長 正木忠明(47回生)