同窓新聞
第734号(2023年6月号)
2023.07.31
プリズマ
日大板橋病院新築に端を発した日本大学のガバナンス不良問題は、林真理子理事長就任後徐々に正常化しつつある。問題を露呈するきっかけとなった板橋病院の建て替えも、旧体制の建築計画は破棄され、新体制での建築計画が進んでいる。
我々OBは新板橋病院の建設は透明性が高く、価格決定のプロセスが妥当で、かつ病院経営の持続性が期待できる経済性を有している事を望む。
私は同窓会の募金担当理事を承っている。同窓会は板橋病院の建設に対して出来る限りの応援をしたい。そしてOBから応援を募るためには板橋病院の建築計画、価格、建築単価、建築会社の決定、医療機器選定などの透明性・妥当性を明らかにする必要がある。諸物価高騰の環境下で、医学部がどこまで整備し、かつどこまで倹約するのかを明らかにせねばOBの応援も充分なものにはならない。
従来の反省を踏まえ、経営改善計画、建築費償還計画を踏まえた緻密な予算を上げ、募金目標を我々OBに示して頂きたい。
私が日本大学医学部を卒業し40年になる。私立大学医学部は数多いが、40年間にその個々の評価は大いに変化した。優秀な医師を育て、より良い医療を提供するためには医学部の経済的的基盤が重要である。この新病院建築をテコに、OBとしても良い医学部、強い医学部を作り上げて行く一助になりたいと思うものである。
目次
1面
- 推薦講演要旨「先達に聴く―創立100周年に向けて」
- 令和5年度 春の叙勲者
- プリズマ
2面
- 日大医学同窓新聞の草創期に活躍された諸先輩を偲んで 勝呂 長(28回生、昭和30年度卒)
- 医学部事務局長就任挨拶 石崎和文
3面
- 戦後の日大医学部の歴史―白樺湖診療所―(40) 日本大学医学部創設100周年記念事業準備委員会 西成田 進(46回生)
- 税を考える(49)医業におけるインボイス制度への対応について 公認会計士 松田理明
- 今、学生は… (101) 日本大学医学部柔道部主将 川村真由(5年生)
4面
- 6月定例理事会
5面
- 私の被爆体験(1) 岡崎識嗣(33回生)
- 思いつくまま―忘れられない言葉― 奈良田光男(30回生)
- なぜNASAの研究を選択せず田舎の開業医を選んだのか? その9 中里龍生(61回生)
7面
- 一隅会同窓会 三國盛夫(69回生)
8面
- 令和5年 旧第二外科OB会開催