同窓新聞

第743号(2024年5月号)

2024.06.28

螢光板

連休中は久し ぶりに山に行ってデジタルデトックスをしてきた。今の時代は便利になった一方で様々な情報により脳過労の状態になっている。その点山は五感で自然を感じ、かなりの距離を歩くので、当然体も疲れてぐっすり眠れる。5月8日に発表された厚生労働省研究班(代表者:二宮利治九州大教授)の将来推計では、認知症の患者数が来年2025年に471万6干人となり、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年には584万2干人に上ると推測している。認知症の予備軍とされる軽度認知障害(MCI)を含めると1100万人を超える勢いだ。認知症の発症には40代頃からの生活習慣が大きくかかわるが、特に過労状態にある脳の健康を取り戻すための睡眠が注目されている。アルツハイマー病では脳にゴミ(アミロイドβ)が蓄積される。通常は睡眠中に老廃物の処理システム「glymphatic system」で効率的に除去されるが、睡眠不足のときはその機能の低下によって老廃物が蓄積して、集中力の低下や記憶力の低下を自覚することが多いと言われる。認知症にならないための習慣は睡眠だけではないが、まずは1日6〜7時間の良質な睡眠がとれるように心がけたいと思う。

目次

1面

  • 日本大学副学長就任挨拶 兼板佳孝(65回生)
  • 医学部次長就任挨拶 医学教育学分野主任教授 日臺智明
  • 卒後教育担当就任挨拶 小児科学系小児科学分野 主任教授 森岡一朗(70回生)
  • 日本大学医学部附属板橋病院長就任挨拶 脳神経外科学系神経外科学分野 主任教授 吉野篤緒(59回生)
  • 螢光板

2面

  • 日本大学病院長再任挨拶 内科学系循環器内科学分野教授 松本直也(62回生)
  • 副会長に就任して 総務・企画・広報・新聞・名簿・小史担当 有限会社 櫻醫社 代表取締役 斎藤忠則(51回生)
  • 学術・医療連携担当 副会長に就任して 髙山忠輝(63回生)
  • 副会長就任挨拶 女性医師・学生会員連携担当 柏崎香織(59回生)
  • 副会長に就任して 財務・渉外・災害担当 安藤高夫(57回生)

3面

  • 2024年度診療報酬改定注目ポイント 安藤高夫(57回生)
  • 「かかりつけ医機能パネルディスカッション」のご報告 伊藤大介(61回生)
  • 論壇 パンデミックの収束に思うこと
  • 動向(令和6年3、4月)

4面

  • 令和6年度 事業計画

5面

  • 5月定例理事会
  • 今、学生は…(109)日本大学医学部4年バレーボール部主将 沼尻賢太

6面

  • 学芸 食道と胃の境界に位置するがんは食道がん?胃がん? 日本大学医学部外科学系 消化器外科学分野 教授 山下裕玄
  • 顔 三浦義正先生 内科学系消化器肝臓 内科学分野教授に就任 内科学系消化器肝臓内科学分野 医局長 渡邊幸信(82回生)
  • 日本歯科大学生命歯学部 内科学講座主任教授就任挨拶 日本歯科大学 内科学講座 主任教授 谷 樹昌(64回生)

7面

  • 日本大学医学部の歴史(46)―医学部キャンパス内の胸像について― 日本大学医学部創設100周年記念事業準備委員会 西成田 進(46回生)
  • 同窓会だより 半世会(50回 昭和52年卒業)同窓会報告

8面

  • 同窓会だより 比企の会(埼玉県比企地区日大医同窓会)
  • 医局商会 外科学系乳腺内分泌外科分野 榎本克久(69回生)
  • 吸入指導用Webアプリ「吸入レッスン」の無料公開を継続するため、クラウドファンディングに挑戦中 内科学系呼吸器内科学分野 兼任講師 一般社団法人キャリアヘルス研究所 理事 伊藤玲子(70回生)