同窓新聞
第744号(2024年6月号)
2024.07.30
螢光板
2023年の日本人の人口動態統計が発表された。それによると、昨年は合計特殊出生率が1・20と過去最低を記録したとのことである。出生数も過去最低の72・7万人だった。第二次ベビーブーム(1971〜4年)では年間の出生数が200万人を越えていたので、およそ3・5割程度まで減少した。現在、全国の医学部の定員は合計約1万人だが、このままの定員では昨年生まれた子どもたちは70人に1人が医学部に入学することになる。さすがに今後医学部定員の減少は避けられられないところである。昨年、医学部に発足したダイバーシティ推進委員会の調査によると、日本大学医学部および板橋病院に勤務する教職員は長時間の勤務をしている傾向にあり、独身あるいは子供がいない教職員が7割を占めていた。医師の働き方改革も緒についたところであるが、業務の効率化と育児支援を積極的に推進して、年齢や性別を問わず、ワークライフバランスがとれる環境整備が喫緊の課題であることが浮き彫りになった。新キャンパスにおいても、現行の院内保育施設同等以上の施設が設置されるべきである。育児や介護に関わる当事者と、それを支援する側の双方への適切な支援が求められている。
目次
1面
- 新学部棟・新病院建設始動~第二報~ 医学部長 木下浩作(60回生)
- 我が学生時代 かみや町駅前クリニック院長 原野 悟(56回生)
- 令和6年度 春の叙勲者 瑞宝小綬章
- 蛍光板
2面
- 春の評議員会・定時総会開催 総務担当理事 倉石和明(64回生)
- 令和六年能登半島地震における当院DMAT隊の活動 医療法人社団 苑田会 苑田第一病院 病院長 賀川幸英(53回生)
3面
-
理事就任挨拶
4面
- 令和6年度一般社団法人日本大学医師会定時総会と日本大学医師会学術奨励賞授賞式 名誉教授・医師会副会長 相澤 信(53回生)
- 新同窓会長室から(1) 会長 吉澤明孝(58回生)
5面
- 日本型医療とCOVID-19 人口74万人都市・練馬区での経験から 前練馬区医師会会長 いとう内科クリニック 伊藤大介(61回生)
- 医学博士の異常な落語愛 または:私は如何にして日常臨床をおざなりにして「席亭」と名乗るようになったか 石束嘉和(53回生)
- 雑感「人生80年」 後藤利昭(42回生)
- 税を考える(52) 2024年相続税、贈与税改正ポイント!その2 公認会計士 松田理明
6面
- 6月定例理事会
- 今、学生は…(110)ダンス研究会 DynaMiC第23期主将 森 奏互(医学部3年生)
7面
- 令和5年度「日大医学雑誌」(82巻)優秀論文賞・奨励賞授与式 日大医学会雑誌 編集長 副島 一孝
- クラス名考「櫻永会」(97回生) 山本 尚子(97回生)
8面
- 学芸 関節リウマチの治療法の進歩 日本大学医学部内科学系血液膠原病内科学分野 日本大学医学部附属板橋病院主任教授 中村英樹
- 「健康食品」紅麹サプリによる腎障害 内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野 阿部雅紀(70回生)
- 追悼 故 上松瀬勝男先生を偲んで 日本大学病院長 松本直也(62回生)
9面
- 第34回「三四会」卒後60周年34回生現況の記録誌「杏林の道究めんと」発行について
- 獅胆会(66回生)同窓会
- 悟医会(51回生)同期会開催
10面
- 埼玉県支部総会、新年会
- 医局紹介 日本大学病院整形外科センター紹介 上井 浩(70回生)