同窓新聞
第745号(2024年7月号)
2024.09.30
螢光板
乳幼児の転落事故のニュースを耳にする度に胸が痛む。私の住む川口市は人口約60万人、15歳未満人口は約11.5%であり、子育て世代の多いことが特徴的である。駅前では多くのタワーマンションが肩を並べ、市内各地で新築の戸建て住宅が続々と建設されており、その多くは1階に駐車スペースを確保しているため、2階のリビングが子供の活動拠点となっている。幼い子を持つ家族としては、ベランダや窓からの転落事故に注意を払わなければならない。私を含む小児科医としても意識しておくべきことは、身体能力が活発な3歳以上の年齢層に注意を要することは当然だが、1〜2歳の子供たちの転落リスクがとても高いことである。この時期は上下方向、すなわち登ることの運動発達の個人差が大きいだけでなく、個々としても急速な運動発達をみる時期である。ベランダにある室外機などを補助とすれば容易に高いところに到達できる。「ベランダにいるはずのない子が、気づくと、室外機に足をかけ塀を登ろうとしていた。魔法使いなのかと思った。」と家族から耳にしたことがある。幼い子供たちが、間違った魔法を使わないように、転落予防啓発の重要性を感じるこの頃である。
目次
1面
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新学部棟・新病院建設始動〜第3報〜 医学部長 木下浩作(60回生 救急医学系救急集中治療医学分野)
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我が学生時代 内科・循環器科ささき医院 佐々木樹朗(56回生)
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螢光板
2面
- 同窓会移動理事会と医学部役員との合同懇親会開催 総務担当理事 倉石和明(64回生)
- 雑感 日本の医師数は本当に不足しているのであろうか? 同窓会 参与 上條由美(61回生)
- 日本大学医学部の歴史(47[1])
- 学生の自治組織、学生会、学生委員会 日本大学医学部創設100周年記念事業準備委員会 記念誌編纂委員長 西成田 進(46回生)
- 今、学生は… (111) ゴルフ部主将 白井 亮(医学部4年生)
3面
- 理事就任挨拶 広報担当理事 天木 聡(52回生)
- 理事就任挨拶 財務担当理事 川俣博文(65回生)
- 心に残っている患者さん30余年の診療の継続から 冨山博史(東京医科大学名誉教授 56回生)
- 論壇 きっと事故ではない S.K.
4面
- 学芸 医学を支える献体の会「白菊会」 日本大学医学部・機能形態学系・生体構造医学分野 教授 平井宗一
- 7月定例理事会
5面
- 追悼 精神神経科学教室の歴史とともに歩まれた野上芳美先生 精神医学系精神医学分野教授 鈴木正泰(75回生)
6面
- 学生学会参加費用支援金受領者報告(同窓会が医学部学生の学会参加費用を支援)
・第129回日本解剖学会総会 全国学術集会 令和6年3月21日~3月23日開催
沖本智哉(現4年生)、高野敦郎(現4年生)、行貞真緒(現4年生)、林 うらら(現4年生)、瀬田大智(現5年生)
・第194回日本胸部外科学会 関東甲信越地方会 令和6年3月16日開催
徳山信寛(現5年生)、柚﨑慶二(現5年生)
・第113回日本病理学会総会 令和6年3月28日~3月30日開催
石井順子(現5年生)
・第51回日本集中治療医学会学術集会 令和6年3月14日~3月16日開催
奈良自由造(令和6年3月卒業) - 動向(令和6年5、6月)
7面
- 同窓会だより 第33回必有会クラス会開催 吉川昌三
- 同窓会だより 中央区支部会開催報告 隈部時雄
- 妊娠とワクチン 病態病理学系微生物学分野教授 相澤志保子(75回生)
8面
- 医局紹介 衛生学分野 加藤智一(82回生)
- 櫻醫社 代表取締役就任挨拶 斎藤忠則