同窓新聞

第747号(2024年10月号)

2024.11.29

螢光板

株価と為替レートが乱高下した八月だったが経済と縁遠い医業についていると全く景況感を感じない。景気が良くなって収入が増えるわけではないが、かわりに不況でも収入は減らないし解雇にもならず勤務医を続けている。

ところが国際学会になるともろに物価高や円安を実感する。私が所属している米国の学会の年会費は二〇一一年は三九五ドル、本年は四〇〇ドルで大きな差はないが日本円では三二九八二円から六三四六八円に倍増している。この頃の学会参加費は四五〇ドル程度だったと記憶しているが本年は会員でも八五〇ドルで一三四八六九円を支払った。宿泊費も高騰しており一泊一二〇ドル程度で中堅のホテルに宿泊できたのが今年は一泊三〇〇ドルが当たり前である。航空券に至っては二〇一一年にはエコノミーで一六一〇七〇円で済んでいるが、今年はその数倍である(最安値の航空会社は二〇万円程度らしい)。ちなみに当時の成田空港から都心までのリムジンの運賃は三千円であったが現在は三千六百円で二割り増しである。以上は私の研究費の帳簿をめくってまとめた。公的研究費は少なく、勤務先からの出張費も出ないので、本音はつらいが「平安の昔から学問は金持ちの貴族の遊びである」。

日本の学会参加費や年会費は過去三十年以上一万~一万三千円程度である。

目次

1面

  • 日本大学創立130周年記念募金事業 ~募金結果と使い道のご報告~ 医学部長 木下浩作(60回生)
  • 新学部棟・新病院建設始動 第5報   ~新病院の基本設計開始~ 医学部長 木下浩作(60回生)
  • 同窓会臨時総会告示
  • 螢光板

2面

  • 我が学生時代 キリサワ産婦人科クリニック 桐澤重彦(57回生)
  • 日本大学病院眼科 眼形成専門外来開設のご案内 専修医 安達瑠美(90回生)
  • 第20回日本大学医療系同窓・校友学術講演会開催される 日本大学松戸歯学部 循環器・心臓血管外科学講座教授 渉外担当理事 秦 光賢(63回生)
  • 関連病院 公立阿伎留医療センター 院長就任挨拶 公立阿伎留医療センター 院長 武井正美(53回生)
  • 岐阜県支部長 林 弥生氏(55回生)就任

3面

  • クラス名考 「明桜会」 泌尿器科学系泌尿器科学分野 新井拓海(95回生)
  • 診療こぼればなし 病理診断とAI 病態病理学系腫瘍病理学分野 増田しのぶ(弘前大学医学部1985年卒)
  • 今、学生は… (113) 硬式テニス部主将 市川 豪(医学部3年生)
  • 雑感「5円の葱」 鈴木武樹(53回生)

4面

  • 10月定例理事会
  • 医学部同窓会会員の『図書館(医学部分館)』利用について(お知らせ)

5面

  • 心に残っている患者さん 蜂矢隆彦(春日部市立医療センター副院長 56回生)
  • 落語に学ぶ雑学(72) 身体編 題目 夏の医者 症状 下痢 佐藤公望(48回生) 
  • 日本大学医学部の歴史(48[1]) 附属板橋病院の完成と医学部関連施設の整備 ―東洋一を誇る附属板橋病院―
    日本大学医学部創設100周年記念事業準備委員会記念誌編纂委員長 西成田 進(46回生)

6面

  • 学芸 意識障害に関する最近の話題 日本大学医学部リハビリテーション 医学分野 新見昌央 
  • 雑感 「母校愛」 深沢眼科院長 上井(許)文瑛(70回生)

7面

  • 同窓会だより 令和6年旧第二外科OB会開催 根岸七雄(40回生)

 ・昭和41年卒(三十九会)総会 山崎 學(39回生)

 ・令和6年 桑蓬会同窓会報告 浦上達彦(55回生)

 ・山梨県支部(峡水会) 山下 真(57回生)

8面

  • 文京区支部総会 近藤 和喜夫(48回生)
  • 茨城支部会の集い 茨城支部会長 塚田智雄(60回生)
  • 医局紹介 機能形態学系細胞再生・移植医学分野 風間智彦