同窓新聞
第761号(2026年5月号)
2026.06.30
螢光板
医師になって、はや40年になろうとしている。今、振り返ってみると、若い頃は患者目線とは程遠かったと思う。年齢を重ねて、自分自身が病院を受診し入院することがあって、「あ~、患者さんはこういう気持ちになるんだな」とわかった。私に接する医療関係者は私が医師であると知っているので、対応は丁寧である。また、私も検査の流れなど理解しているので、それほど困ることはない。それでも、「もう少し○○してくれたらよいのに」と思ってしまう。それを口に出すと「わがままな患者」、「うるさい患者」というレッテルを貼られるので黙っていた。自院に戻って診療を再開することになって、「患者さんの望むこと」に敏感になった。ひどく体調が悪いという訴えの患者さんには、丁寧に話を聞いて方針を決めることに努めた。希望を聞いて大きい病院を紹介することも少なからずあった。その結果、思わぬ重症で即入院になることが1度ならずあって驚いた。フレッシュマンの時に上席の医師に、「患者さんのことばに耳を傾けるよう」繰り返し言われた。「本当につらいのだから、その言葉を軽んじてはいけない」という主旨だった。重篤な病状を見逃さないためにも大事なことだと、改めて認識した。
目次
1面
- 5月定例理事会
- 我が学生時代 答志島・中村医院 中村源一(59回生)
- 蛍光板
2面
- 新キャンパスへの道 母校の「今」を素早く手元に。~公式X・Instagramついに解禁!~ 医学部長 木下浩作(60回生 救急集中治療医学分野)
- 論壇 これで良いのか本学?目指すところを定めよ!!
- 日本大学病院長就任挨拶~100年先の未来へ向けた挑戦~ 大谷直樹
- 動向(令和8年3、4月)
3面
- 追悼 故 櫻井 勇先生を偲んで 日本大学名誉教授 根本則道(48回生)
- 学芸 ロボット支援手術が変える人工股関節・膝関節手術の現在 福島県立医科大学 整形外科学講座 教授 龍 啓之助(74回生)
- 茨城大学教育学野教授就任のご挨拶 茨城大学 学術研究院 教育学野 人間発達科学領域教授(兼保健管理センター) 岩本真帆(71回生)
4面
- 心に残っている患者さん 辻内科循環器科歯科クリニック副院長 循環器内科 水村恒雄(58回生)
- 医学部同窓会の歴史(2-1)「同窓会」の「学友会」からの分離・独立 医学部同窓会監事 西成田 進(46回生)
- 「板橋区における乳がん検診について」医療法人社団貴和会 理事長 小川勝由(54回生)
- 税を考える(58)教育資金贈与制度のその後と今後の対策 公認会計士 松田理明
- 今、学生は… (127) 山岳部主将 眞下宗介(医学部5年生)
5面
- 「続」知っていますか?医学部史料室(7) 新聞担当理事 宮川美知子(59回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 八田善弘(56回生)
- 心に残っている患者さん 大館市立総合病院 診療局長 小笠原 仁(59回生)
6面
- 俺のゴルフ 功労会員 大西雄太郎(35回生)
7面
- 落語に学ぶ雑学(81)薬、治療編 題目 野晒(さら)し 状態 骨 佐藤公望(48回生)
- 同窓会だより
・令和7年静岡県支部 河合 俊(46回生)
・軟庭部・ソフトテニス部 創部100年目を迎えて!① 岡野匡雄(43回生)
・渋谷区支部会開催 支部長 渡辺 豊(46回生)
8面
- 同窓会だより
・東京都北多摩支部 同窓会開催報告 水野滋章(62回生)
・令和7年度 埼玉県支部総会・新年会 秦 重美(59回生) - 関連病院紹介「温かい心と気配りの医療」 JCHO 横浜中央病院 病院長 川田 望(56回生)

